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ヌリ号、軌道投入失敗の原因は酸化剤タンクの異常

Write: 2021-12-29 12:49:24

Thumbnail : YONHAP News

韓国の独自技術で開発され、ことし10月に打ち上げられた初の宇宙ロケット「ヌリ号」のダミー衛星が目標軌道への投入に失敗したことについて、ヌリ号の発射調査委員会が29日、当時どのような問題があったかに関する調査結果を発表しました。
ことし10月21日に打ち上げられたヌリ号は、打ち上げと大気圏外までの飛行は正常に行われ、上空700キロまで到達したものの、ダミー衛星を目標の軌道に乗せることができませんでした。
3段ロケットの液体エンジンの燃焼が、予想よりも早く終了したのが原因だと指摘され、目標軌道に乗せるだけの推進力が不足していたためと説明されていました。
政府と航空宇宙研究院がその後2か月間をかけて、失敗の原因を分析した結果、3段ロケットの酸化剤タンクに異常があったことが判明しました。
宇宙飛行によって酸化剤タンクの浮力が大きくなり、内部のヘリウムタンクの固定装置が取れてしまい、ヘリウムタンクが動いたことでタンク内部の配管にぶつかって酸化剤タンクに亀裂が入り、その隙間から酸化剤が漏れ、3段エンジンの燃焼が予定より早く終了したと見られています。
調査委員会は、「ロケットの設計当時は、飛行状況での浮力の増加を十分に考慮できなかった」として、設計を改善することにしています。
政府は今回の調査をもとに、技術的な改善を経て、来年5月にヌリ号の2回目の打ち上げを行う予定です。

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