概要
日時と場所 |
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各国代表 |
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結果
- 共同発表文は採択されず、8項目の議長声明を採択。
- 議長声明:韓半島非核化の意思を再確認。 韓半島の非核化に向けた最初の段階として核凍結の範囲、期間、検証方法と、その見返り措置をできるだけ早く具体化すること、「約束対約束」、「行動対行動」を強調。
- 第4回6カ国協議は2004年9月末以前に北京で開催することを確認。
主な争点
アメリカ、6カ国協議が始まって以来、初めて具体案を提示。
- 第3回協議でアメリカが初めて具体的な解決策を提示した。この案は韓国が示した「3段階の解決策」と似ている。
- 北韓が核凍結すれば、アメリカがエネルギー支援と北韓体制を保障する措置を取ることにするなど、北韓の要求を一部受け入れる。
北韓が取るべき措置 | 見返り措置(段階的実施) |
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高濃縮ウランを含む核放棄を宣言/ 核施設の除去準備を履行(3カ月以内) | ⅰ) 韓中日ロが重油提供 ⅱ) 不可侵保障を含む多角的な体制保障 ⅲ) 非核エネルギーの提供 ⅳ) テロ支援国指定解除について論議 |
非核化終了 | 米朝国交正常化を論議 |
北韓、核凍結と放棄について前向きな姿勢
- 一定の条件が整えば核兵器と関連したすべての核施設と再処理核物質を凍結する用意があり、核放棄も可能だとする立場を表明。
- また、核凍結には核兵器をさらに製造したり、関連技術を移転したりしないという約束も含まれると強調。 ※ 北韓は寧辺の核施設も凍結の対象に含めると発表。
評価
6カ国協議の枠組みを維持。アメリカと北韓が具体案を提示。
- 米朝両国が論議を進めるための具体案を提示。
米朝がともに約束を履行することを強調。
- 米朝がともに前向きで具体的な案を提示し、北韓はアメリカの案について「建設的だ」と評価した。
- しかし、米朝はともに相手に対する根強い不信感を抱いており、相手が合意を履行した場合に限って、それに相応する措置を取ると強調。
- 核放棄の対象と範囲、高濃縮ウランの存在、検証方法などをめぐって米朝は依然として原則を強調、見解の差を縮めることはできなかった。