金正恩政権を強く非難 朴槿惠大統領

ラオスを訪れていた朴槿惠(パク・グネ)大統領は、北韓が5回目の核実験を強行したことから、予定を早めて9日夕方に帰国し、早速、緊急の安全保障点検会議を開きました。
朴大統領は、今月2日からロシア、中国、ラオスの3か国を歴訪していましたが、北韓が9日、5回目の核実験をしたことから、予定を3時間半早めて9日夕方、韓国に帰国しました。
朴大統領は帰国とともに大統領府青瓦台で、緊急の安全保障点検会議を開き、政府・軍幹部らと今後の対策について議論しました。
朴大統領は、北韓の挑発について「国際社会に対する真っ向からの挑戦だ。金正恩(キム・ジョンウン)の精神状態はコントロール不可能だ」と強く非難しました。
そして「北韓による脅威は、目前に迫っている。我々と国際社会の対応も以前とは完全に異なるべきだ」と強調し、政府と軍に対して国家非常事態に準ずる態勢で北韓の状況を注視するよう指示する一方、さらなる制裁に踏み切ることを示唆しました。
会議に先立ち、朴大統領はアメリカのオバマ大統領や日本の安倍首相と緊急の電話会談を行い、安保理の新たな制裁決議の採択に向けて協力していくことで一致しています。
今回の海外歴訪にともなうアメリカ、中国、日本、ロシアなどとの首脳会談でも、北韓の核保有を認めないことで各国の考えを再確認していることから、今後、北韓に対する追加措置が加速化していくものとみられています。
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