金正男氏殺害 マレーシア警察当局が司法解剖

北韓の故金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の長男の金正男(キム・ジョンナム)氏(46)が13日、マレーシア・クアラルンプール国際空港で何者かに殺害された事件で、韓国統一部は、「殺害された人物が金正男氏であることは確実だ」とする認識を示しました。
事件について、マレーシア警察当局は、司法解剖を行い、正確な死亡原因を究明するとしています。
マレーシアの警察関係者は14日、現地メディアとのインタビューで、「金正男氏は今月6日からマレーシアに滞在し、13日、クアラルンプール国際空港からマカオに向かう飛行機に搭乗する予定だったが、その1時間前の13日午前9時、殺害された」と述べました。金正男氏は、出国ロビーの係員に「誰かに後ろから引っ張られ、顔に液体をかけられた」と助けを求め、すぐに空港の診療所に送られたあと、近くの病院に搬送されましたが、その後死亡が確認されたということです。
マレーシア警察当局は金正男氏の死亡原因とともに、死亡する前の金正男氏の移動経路や接触人物などについて調査しているとしています。
さらに、この当局者によりますと、北韓大使館側が金正男氏の遺体を引き渡すよう求めているということですが、マレーシア警察当局は司法解剖を終えたあと、遺体を引き渡す予定だとしています。金正男氏への司法解剖は15日に行われるとみられています。
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