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金正男氏殺害 専門家たちの見解は

ニュース2017-02-15
金正男氏殺害 専門家たちの見解は

北韓の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の異母兄の金正男(キム・ジョンナム)氏(46)が13日午前、殺害され、その背景に注目が集まっています。
金正男氏の殺害については、現在、金正恩労働党委員長が権力を維持する目的で、潜在的な競争者とみられてきた金正男氏を殺害したとする見方が多数を占める中、専門家の中には、金正男氏が海外への亡命を図ったため殺害された可能性があるという意見も出ています。
北韓大学院大学のヤン・ムジン教授は15日、国内メディアとのインタビューで、「金正恩委員長が権力維持の不安から、潜在的な競争者を除去した可能性は低いとみている。むしろ、金正男氏が韓国など、第3国への亡命を図ったことが摘発されて殺害された可能性が高い」としました。
また、ヤン教授は、「金正男氏は電子メールで知人たちとコミュニケーションを取ってきたと言われている。これがきっかけで亡命関連の内容が北韓に知られた可能性がある」と述べた上で、「金正男氏の息子であるキム・ハンソルさんが2012年、あるインタビューで金労働党委員長は独裁者だと発言して以来、金正男氏家族の海外での生活が困窮し、金正男氏が息子のために海外への亡命を試みた可能性がある」と説明しました。
金正男氏が希望していた亡命先はわかっていませんが、韓国へ亡命する可能性もあったため、北韓当局が事前にこれを防ぐために犯行に及んだとしています。
一方、専門家たちは、金正男氏を殺害した北韓工作員とみられる女性については、「工作員は高度な訓練を受けており、すでに第3国に出国した可能性が高い。もし逮捕されるとしても、その場で自殺する可能性が高いため、逮捕することは難しい」と見ています。

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