先週、開かれた韓米外相会談で言及された北韓に対する独自制裁の可能性について、外交部当局者は「国連安全保障理事会の制裁の隙を埋め、実質的な効果が期待できる」と明らかにしました。
この当局者はまた、北韓が4回目と５回目の核実験を行った際にとられた独自制裁に触れながら「象徴性はもちろん効果もあった」としたうえで、「北韓に対するメッセージもあるが、国内向けにも警戒心を高めるメッセージとなる」と語りました。
そのほかにも、従来の制裁と協力するという点から、国際協力としての意味合いも持つということです。
この当局者は「北韓の核問題は1、2年で、1つの手段だけで解決できる問題ではない」として「北韓が対話を拒否している状況では、核開発に伴う負担を増やすべきだ」と説明しました。
また、そのような脈略から先の韓米外相会談でも、抑止や制裁による圧迫から対話に至るまで、あらゆる手段を使って北韓の核問題を扱っていくための議論がなされたということです。
現在、外交専門家の間では、北韓が7回目の核実験を強行する場合、アメリカは北韓と取り引きを行う第3者にまで制裁を拡大する、いわゆる「セカンダリーボイコット」に乗り出す可能性があり、韓国政府もこれに足並みを合わせるものとみられています。

[Photo : YONHAP News]