外交部の咸相旭（ハム・サンウク）多国間外交調整官は、北韓はNPT＝核拡散防止条約の体制を悪用し、公に核兵器を開発している唯一の国だと批判しました。
世界の核軍縮の方向性を議論するNPT＝核拡散防止条約の再検討会議が1日、アメリカ・ニューヨークの国連本部で始まり、韓国政府を代表して会議に参加した咸調整官は「北韓はNPT体制を悪用し、公に核兵器を開発している唯一の国だ。核拡散防止におけるもうひとつの最優先課題は北韓だ」と述べました。
咸調整官はまた、北韓は7回目の核実験の準備を技術的に終えたものとみられることに言及し、「北韓の核問題への対応は、北韓に対するメッセージだけでなく、NPT体制の存続可能性に対するリトマス試験紙になるだろう」と述べました。
咸調整官は、北韓に対し、対話の扉は依然として開かれていることを強調したうえで、すべての挑発を中止して国連安全保障理事会の決議を遵守し「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化（CVID）」を行うよう求めました。
今回、開かれたNPTの再検討会議は、新型コロナウイルスの影響で2年延期され、7年ぶりの開催となりました。

[Photo : YONHAP News]