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北韓 金剛山地区の韓国側施設を新たに解体撤去か

ニュース2022-08-08
北韓 金剛山地区の韓国側施設を新たに解体撤去か

北韓が、金剛山(クムガンサン)観光地区にある韓国側施設のうち、さらに複数の施設を解体・撤去している様子がみられると、5日、北韓専門メディア「NKニュース」が報じました。
NKニュースによりますと、衛星写真を分析した結果、7月中旬から金剛山文化会館、温井閣(オンジョンガック)東館と西館、九龍(クリョン)ヴィレッジの解体撤去作業が行われている様子が確認されたということです。
また、離散家族面会所でも似たような動きが確認されたと伝えました。
NKニュースは、「7月15~25日の衛星写真を見ると、金剛山文化会館と温井閣の西館の屋根の色が変わっている。周辺の床にも白色の物体が積もっており、解体撤去作業を行った可能性がある」と説明しました。
また、「7月25日と8月4日の間には、温井閣の東館でも似たような作業を行った様子が確認され、駐車場にも物体が積もっていた」と伝えました。
加えて、現代峨山所有の九龍(クリョン)ヴィレッジでも、7月中旬から移動式住宅の一部が段階的に解体撤去される動きが衛星写真に捉えられたということです。
金剛山観光地区では、ことし3月に現代峨山所有の海金剛ホテル、4月にはアナンティリゾートの解体作業を行っている様子が確認されていました。
北韓は、アナンティリゾートが山火事の被害に遭ったと主張しましたが、その後も数か月間、労働者らがゴルフリゾートで発見されているため、意図的に撤去した可能性があると、NKニュースは伝えました。
北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は、2019年10月に金剛山観光特区の現地視察を行ったあと、韓国側施設をすべて撤去するよう指示しています。
NKニュースは、南北は現在、金剛山観光地区内の韓国側施設の撤去に関して、合意点を見いだせずにいると伝えています。

[Photo : YONHAP News]

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