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北韓、またもや通知せずダム放流 統一部「被害ないが注視」

ニュース2022-08-09
北韓、またもや通知せずダム放流 統一部「被害ないが注視」

韓国政府は、北韓側に対しダムの水を放流する際には事前に通知をするよう求めていたにもかかわらず、要請に応じず、北韓がまたもや通知しないままダムの水を放流したことがわかりました。 
統一部の関係者が8日、発表したところによりますと、「北韓は、大雨が降ったため、北韓から韓国に流れる臨津江(イムジンガン)上流の黄江(ファンガン)ダムの水門の開閉を繰り返しながら、水位調節を行っているとみられる」ということです。
北韓からダムの放流に関する通知はなかったということです。
統一部はことし6月28日に出した声明で、梅雨の期間に南北の軍事境界線付近で洪水被害など発生する恐れがあるため、北韓がダムの水を放流する際は事前に通知するよう公式に要請していました。
しかし、北韓は6月末に大雨が降ると、通知しないまま黄江ダムの水を放流しました。
統一部の関係者は、「いまのところ、黄江ダムの水の放流で韓国側に被害が生じる可能性はほぼないとみられるが、北韓に8日と9日にかけて、大雨が降ると予想されているため、注意深く見守っている」と話しています。
北韓は2009年に通知せず黄江ダムの水を放流し、下流の京畿(キョンギ)道漣川郡(ヨンチョングン)でキャンプをしていた住民6人が死亡する事故が起きています。
この事故をきっかけに、南北は同じ年の10月に水害防止に向けた南北実務協議を行い、ダムの水を放流する際は事前に通知することで合意していました。しかし、北韓は2011年からはこの合意を守っていません。

[Photo : YONHAP News]

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