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統一部長官が板門店を訪問 北韓に対話呼びかける

ニュース2022-11-30
統一部長官が板門店を訪問 北韓に対話呼びかける

権寧世(クォン・ヨンセ)統一部長官は29日、就任後初めて南北軍事境界線がある板門店(パンムンジョム)を訪問し、「政府は北韓に敵対する意思を持っておらず、吸収統一を求めていない」と述べ、北韓側に対話に応じるよう呼びかけました。 
 
権長官はこの日、板門店にある韓国軍の施設を視察し、関係者から懸案事項に関する報告を受けたあと、記者会見を開きました。
 
権長官は、「板門店は戦争と対立の場所であるが、1971年の南北赤十字の接触や2018年の首脳会談など、370あまりの会談が開かれた対話と和解の空間でもある。南北関係が果てしない緊張に突き進んでいるが、今われわれがどうするかによって板門店の未来も変わるだろう」と述べました。
 
また、「韓国政府は北韓に敵対する意思を持っておらず、吸収統一を求めていない」と強調する一方で、「北韓の核の脅威と武力挑発については容認しない」と述べました。
 
そのうえで権長官は、「すべての懸案を対話を通して段階的に解決したい」としたうえで、「対話に応じる場合は、経済協力と外交支援をはじめ、大胆な政治的・軍事的な対応を取る」と強調しました。
 
権長官が板門店を視察している間、北韓サイドの屋外に北韓軍が姿を現すことはありませんでしたが、北韓の連絡事務所、板門閣(パンムンガク) の中にいる兵士が、窓から双眼鏡で権長官一行の様子を注視する姿がカメラに捉えられています。

[Photo : YONHAP News]

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