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北韓メディア 韓米連合軍司令部の移転を非難

ニュース2022-12-07
北韓メディア 韓米連合軍司令部の移転を非難

北韓は、韓米連合軍司令部が先月、44年間、駐屯していたソウルの龍山(ヨンサン)基地を離れ、京畿道(キョンギド)平沢(ピョンテク)に移転したことについて、「戦争に向けた策動が実戦段階に迫っている」と非難しました。 
 
北韓の対外宣伝メディア「メアリ」は6日、韓米連合軍司令部の移転の目的について、各地に展開していた主要作戦司令部を1か所に集結させ、北韓に対する侵略を指揮し、核戦争の遂行能力を向上させることだと主張しました。また、戦況が不利になった場合に、韓国軍を残して迅速に海上へ逃げようという、アメリカのねらいがあるという考え方を示しています。
 
そのうえで、韓米連合軍司令部の移転は、韓国とアメリカによる戦争に向けた策動が実戦段階に迫っていることを示唆していると強調しました。
 
韓米連合軍司令部は、1978年11月に当時の朴正煕(パク・チョンヒ)政権が、国連軍司令部に代わって、有事の際に韓国軍とアメリカ軍を統括指揮する枠組みの必要性を提起したことで創設され、先月、龍山から平沢のアメリカ軍基地「キャンプ・ハンフリーズ」への移転を完了しました。
 
一方、「メアリ」は、韓国の海兵隊が海外での合同軍事演習に参加していることについても、「北韓に対する先制打撃を実行するための準備」だとして、批判しました。
 
海兵隊はことし8月にハワイで行われたアメリカ主導の多国籍訓練「環太平洋合同演習(リムパック)」に参加したほか、来年5月か10月ごろに1個中隊を派遣し、初のアメリカ本土での合同演習を行う予定です。
 
また、来月にはUAE=アラブ首長国連邦の特殊戦学校で訓練の支援に当たっている韓国派遣部隊「アーク部隊」に初めて特殊捜索隊を派遣するほか、来年6月ごろ、インドネシアで行われるアメリカ、インドネシアとの合同演習に参加する予定だということです。

[Photo : YONHAP News]

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