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国連軍縮会議 韓日米が共同で北韓に核廃棄を要求 北韓は拒否

ニュース2023-02-01

国連の軍縮会議で、韓国とアメリカ、日本は、共同で、北韓の核開発とミサイル挑発の中止を求めました。3か国が共同で答弁権を行使するのは異例のことです。北韓側は、アメリカが核兵器を保有する限り、北韓が先に核兵器を放棄することはないと強調しました。 
 
国連軍縮会議は、1979年に発足した世界で唯一の多国間の軍縮交渉組織で、65か国が大量破壊兵器と従来型兵器など軍縮の懸案について話し合う場です。
 
国連軍縮会議の韓国代表を務めるユン・ソンミ駐ジュネーブ韓国代表部次席大使は現地時間の31日、国連のジュネーブ事務所で開かれた軍縮会議で、「アメリカと日本、韓国を代表して答弁権を行使する」と述べ、核開発やミサイル挑発の中止を北韓に求めました。
 
ユン大使は、「北韓が去年だけで、8発の大陸間弾道ミサイルを含め、70発の弾道ミサイルを発射した。政治的決断さえ下せば、7回目の核実験を実施する準備も整っているとみられる」と明らかにしました。
 
そのうえで、「国際社会は、北韓がいかなる場合でも核保有国の地位を得ることはできず、今後もそうだという断固かつ一貫した立場を持っている」と述べました。
 
加えてユン大使は、「対話の道は依然として開かれている」と強調し、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の北韓政策「大胆な構想」による支援を含め、北韓の完全な非核化と韓半島の平和と繁栄を実現するための対話に参加することを改めて求めました。
 
ただ、北韓は、韓日米3か国の提案を全面拒否しました。
 
北韓のチュ・ヨンチョル駐ジュネーブ北韓代表部参事官は、「共同答弁で出された挑発的な主張を全面拒否する。核戦力は、われわれの領土と人民を守るためのもので、世界の平和と安全保障を守るためのものだ」と主張しました。
 
そのうえで、「われわれが先に核を放棄することはないため、それを目的とした交渉は行わない」と強調しました。

[Photo : YONHAP News]

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