北韓の金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長は、ことし初めてとなる労働党中央軍事委員会を開き、軍事力の強化を強調しました。 
 
北韓の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は7日、労働党中央軍事委員会が6日に開かれ、2023年度の主な軍事課題や軍備計画などが議論されたと報じました。
 
北韓が労働党中央軍事委員会を開いたのは、去年6月以来、およそ7か月ぶりです。
 
また、金委員長が活動を公にしたのは、元日の平壌（ピョンヤン）錦繍山（クムスサン）の太陽宮殿を参拝して以来、36日ぶりです。
 
労働新聞によりますと、今回の会議で金委員長は、「情勢への対応」と「戦争準備態勢の完備」を強調したということです。
 
金委員長の言う「情勢」とは、韓国とアメリカの拡大抑止力の強化をはじめとする韓半島情勢を指し、「戦争準備」は、韓米合同軍事演習に対する徹底した対応を宣言したものと分析されています。

[Photo : YONHAP News]