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金委員長「ICBM発射は韓米へのけん制」

ニュース2023-03-17
金委員長「ICBM発射は韓米へのけん制」

北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が16日、ICBM=大陸間弾道ミサイル「火星(ファソン)17型」の発射訓練を視察し、発射の目的が韓米へのけん制であることを強調したと、朝鮮中央通信が17日、報じました。 
 
それによりますと、金委員長は現場で訓練を直接指導し、23日まで行われる韓米合同軍事演習について「取り返しのつかない脅威を悟らせる」と述べ、今後も軍事挑発を続ける考えを示しました。
 
今回の視察には、娘のジュエさんも同行したということです。
 
朝鮮中央通信は、今回の訓練について、「挑発的で侵略的」と表現する韓米の大規模な軍事演習が原因で、韓半島の不安がピークに達しているため、朝鮮労働党中央軍事委員会が「火星17型」の発射を決めたと報じています。
 
平壌(ピョンヤン)国際飛行場から発射された「火星17型」は、最高高度6045キロまで上昇し、およそ70分間にわたり約1000キロを飛行したあと、韓半島東の海、東海(トンへ)上に設定した目標に着弾したということです。
 
また、発射訓練は周辺国の安全にいかなる悪影響も与えなかったとしたうえで、発射訓練を通じてICBM部隊の臨戦態勢と自国の戦略武力の信頼性が確認されたと主張しました。
 
そのほか、金委員長は、今後も韓米に対して軍事演習の無謀さを認識させ続けると述べ、ICBM発射の目的が韓米へのけん制であることを強調したということです。
 
このため、韓米合同軍事演習への反発として、北韓の軍事措置が、今後も続く可能性があるという見方が出ています。

[Photo : YONHAP News]

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