北韓によるICBM＝大陸間弾道ミサイルの発射を受け、国連安全保障理事会が17日に開催した緊急会合が、成果を出せずに終了したことについて、外交部は、北韓を擁護した中国とロシアに対して、働きかけを続けていることを明らかにしました。 
 
外交部の当局者は18日、中国とロシアの反対によって、安保理が北韓に対して団結した対応ができていない状況について、「一部の理事国に対しては、外交チャンネルを通して北韓の核とミサイルの脅威に対応する必要性を協議し、意思疎通を行っている」と説明しました。
 
また、外交部の任洙ソク（イム・スソク）報道官は18日の記者会見で、「政府は、北韓が安保理決議違反を繰り返していることについて、安保理レベルの断固たる団結した対応が必要との立場を堅持している」と強調しました。
 
北韓が挑発レベルを高めていることについては、「多数の安保理決議に違反し、固体燃料式の新型ICBMをはじめとするミサイル発射などの挑発を強行することで、域内の緊張を高めていることを強く糾弾する」と述べました。
 
そのうえで、「北韓が非核化に向けた対話に復帰せざるを得ない環境づくりに向けて、政府のロードマップ『大胆な構想』をもとに北韓の核の脅威を抑制するとともに、核開発を断念させ、外交と対話を通じた非核化を実現するという総体的なアプローチを続けていく」と強調しました。

[Photo : YONHAP News]