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「北の核攻撃には核で報復」 米国防総省

ニュース2023-04-19
「北の核攻撃には核で報復」 米国防総省

アメリカ国防総省の高官は現地時間の18日、北韓が核攻撃を行った場合、核で報復するという原則を明らかにしました。 
 
国防総省のジョン・ヒル副次官補はこの日、アメリカ下院で開かれたミサイル防衛の予算に関する公聴会で、北韓の核の脅威に対して、どのタイミングからミサイルではなく、核兵器を使用するのかとの質問を受け、「北韓が核攻撃を行った場合、核による報復と戦略的抑止手段も役割を果たすことになる」と強調しました。
 
バイデン政権が去年10月に公開したミサイル防衛の見直しは、中国とロシアの核とICBM=大陸間弾道ミサイルについては「戦略的抑止手段」で対応すると明記していますが、北韓については、「ミサイル防御を核および非核の手段で補完する」とされていて、ミサイルによる防御が優先的な対応であるとみられていました。
 
一方、北韓がことし2月の軍事パレードで、ICBM11発を公開したことについて、アメリカのミサイル防衛システムはアメリカ本土を完全に防御するには不十分だという指摘も出ました。
 
アメリカ本土を守るための地上発射型のミサイル迎撃システムは、敵のICBM1発当たり4発から5発の迎撃ミサイルを発射します。
 
現在アメリカは、44発の迎撃ミサイルを保有しているため、北韓がICBMをもう1発保有した場合、迎撃ミサイルが足りなくなるということです。
 
こうしたなか、公聴会に出席した在韓米軍のポール・ラカメラ司令官は、北韓の核とミサイルはアメリカの首都ワシントンまで到達する可能性があるとして懸念を示しました。

[Photo : YONHAP News]

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