特別番組

武術太極拳で金メダルを獲得

2014-09-25

話題1 武術太極拳で金メダルを獲得
韓国が今大会で初めて金メダルを獲得した競技は、武術太極拳でした。
しかし、この武術太極拳、アジア大会の公式競技であることはおろか、どういう競技なのかさえ知らない人が多いです。
知名度が低いので、競技を見に来るのは地元のキリスト教会やお年寄り団体、軍人さんの団体だけ。イ・ハソン選手が金メダルを取った瞬間も、韓国のメディア関係者は誰も来ておらず、大急ぎで会場に記者を行かせたといいます。
金メダルを獲得したイ選手は9歳のときに武術を始め、2006年に「武術の神童」としてテレビ出演したくらいの注目株で、他のメジャーなスポーツからスカウトもあったそうですが、武術太極拳一筋。
今回金メダルをとった後、イ選手は、「いつも武術太極拳をたくさんの人に知ってもらいたいと思いながら練習してきた。今回の大会でそれがかなったようで、本当にうれしい」と感想を語っていました。



話題2 今大会の表彰式の進行をサポートするコンパニオンの女性について
今大会で表彰式の進行をサポートするコンパニオンはすべて女性で、合わせて224人。そのうちの20人は去年、インチョンで開かれた室内武道アジア大会でコンパニオンを務めた人たちで、残りの204人は、地元インチョンにある大学、仁荷(イナ)工業専門大学の航空運航学科の学生たちです。この大学のこの学科は、航空会社の客室乗務員を志望する人たちが入学するところで、卒業するまでの2年間、そのための教育を受けます。客室乗務員を多く輩出している大学、学科として有名です。
表彰式ではメダリストだけでなく彼女たちにもご注目ください。



話題3  北韓の重量挙げはなぜ強い?ほか北韓の話題
北韓は重量挙げでよい結果を出していますが、北韓が重量挙げに強いのは、キム・ジョンウン第一書記の絶大なる支援があるからだと分析されています。キム第一書記は大のスポーツ好きである上、体制の引き締めにもスポーツはもってこいだという判断から、ここにきてスポーツの振興に力を入れているということです。特に重量挙げは北韓が伝統的に強く、ロンドンオリンピックで金メダル3つを獲得していることから、北韓の「戦略競技」に選ばれたということです。
国際大会で優れた成績を挙げた選手には「努力英雄」という称号とともに、勲章とアパート、高級乗用車が授与されるそうです。こうした大々的な支援や投資で、北韓では、幼いときから重量挙げをする子どもたちが増え、この子どもたちに重量挙げの英才教育を施すシステムが出来上がっているため、北韓の選手層は厚くなっています。今回メダルを獲った選手のなかには国際大会での記録がほとんどない新人もいて、北韓の重量挙げの選手層の厚さを物語っています。

北韓に関する話題をもう二つ。
選手村への入村式のとき、選手村の国旗広場に国旗を掲げるのですが、韓国では韓国軍の兵士によって掲げられます。でも北韓の旗だけは、ふたりのボランティアによって掲げられました。国家保安法など韓国国内の法律上、軍人が北韓の旗を使うのが禁じられているからです。それに、政府は今回の大会で北韓の旗の掲揚を、競技場、表彰式場、選手村の3ヶ所に制限しています。2002年の釜山アジア大会のときも、入村式で北韓の旗はボランティアの手によって掲げられました。

世界新記録を更新し、金メダルを手に入れた北韓の重量挙げ男子のオム・ユンチョル(23)、キム・ウングク(26)選手。両選手はメダル獲得直後の公式インタビューを拒否していましたが、世界記録を更新したため、公式スポンサーが主催する記者会見に出なければなりませんでした。通常、記者会見の通訳は組織委員会の通訳が行いますが、両選手は通訳といっしょに出席しました。韓国語が英語に通訳される過程で起こりうる誤りを防ぐためです。たとえば、北韓の選手のインタビューで一番多く出てくる人物はキム・ジョンウン第一書記ですが、北韓ではキム第一書記のことを英語でマーシャル(marshal)と呼んでいます。国家元首という意味です。それが時に指揮官という意味のコマンダー(commander)などに格下げされることがあるので、そうしたことを防ぐために通訳を伴ってやってきているというのです。実際、この英語の呼称の表現が外交問題につながることもこれまで少なくなかったということです。

メダル順位

  • 2nd / KOR KOR / 79 / 71 / 84 / 234
  • 1st / CHN CHN / 151 / 108 / 83 / 342
  • 2nd / KOR KOR / 79 / 71 / 84 / 234
  • 3rd / JPN JPN / 47 / 76 / 77 / 200
  • 4th / KAZ KAZ / 28 / 23 / 33 / 84
  • 5th / IRI IRI / 21 / 18 / 18 / 57

総合順位 >

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競技日程

2014-10-04
  • 09:00ソフトテニスmedal
  • 09:30空手medal
  • 10:00卓球medal
  • 18:00閉会式

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