17th Asian Games INCHEON 2014

話題1　北韓の人魚が人気
今回のアジア大会、残念ながら北韓の美女応援団の姿はありませんでしたが
その代わりに人々の人気を集めているのが北韓のシンクロナイズドスイミングの選手たちです。

団体決勝戦の自由種目が行われた22日、文鶴朴泰桓（パク・テファン）プール。北韓チームは民謡とアリランをつなぎ合わせた曲を用い、3000人の観客も拍手で彼女たちを応援しました。

その結果、北韓は自由種目で83.7333点を獲得し、中国、日本に続く3位、銅メダルを獲得しました。これで北韓は、アジア競技大会の正式種目として登録された2006ドーハ大会から３回連続でこの種目で銅メダルを手にしたことになります。

実は北韓はシンクロ強国です。群舞に強く、そのため団体戦は戦略種目です。1998年当時、金正日（キム・ジョンイル）国防委員長が誕生日の祭典で水中バレエ（シンクロ）を見て魅了され、積極的に育成しろと指示したといいます。世界最高のマスゲームの実力を備えた北韓は短期間でシンクロを世界水準に成長させました。

イ・スオクＫＢＳ解説委員（南ソウル大学教授）は「強い体力を基にした節度ある演技も目立った。北韓は経済的事情のため、国際大会にはなかなか出場できないが、頻繁に出場するなら、世界でも競えるだけの実力だ」と言っています。

話題2．アジア大会に出場した本物のお姫様
仁川アジア大会には本物のお姫様も出場しています。話題の主人公は馬術のタイ代表として出場した、タイのシリワンナワリー・ナリラタナ王女（２７）です。

シリワンナワリー王女は幼い頃から馬術を学びました。また美術を学びファッションデザイナーとして働く傍ら、数年前から競技としてのトレーニングを開始しました。
愛馬「プリンスチャーミング」と共に馬上馬術個人に出場しましたが残念ながら結果は1次予選で敗退となりました。しかし試合後のインタービューでは
「落ち着いて、自分を信じようと自らに言い聞かせた。少し暑かった。家族、全てのタイの人々、バンコクにいる私の子犬にも感謝したい」と笑顔で述べていました
王女は馬術のほかにも、バドミントン選手、ファッションデザイナーでもあり、2006年大会にはバドミントンの代表選手として出場し、その際に特別待遇を求めず選手村で過ごしたことでも話題になりました。

話題3．ソン・ヨンジェ選手、世界選手権で初めてのメダル
リズム体操のソン・ヨンジェ選手がトルコで開かれている世界選手権大会で初めてメダルを手にしました。フープ種目で二人のロシア選手に継いで見事、銅メダルを獲得しました。韓国選手がリズム体操の世界選手権でメダルをとるのはこれが初めてです。
そして彼女は世界選手権大会が終わり次第、韓国にもどってきて仁川アジア大会に出場します。
また同じ種目に出場した中国の選手は5位に終わったため、アジア大会でも同じような結果になるのではと、人々はソン・ヨンジェ選手のメダルに大きな期待をかけています。
アジア大会の始まる前、人々の期待を一番に集めていたのが、このリズム体操のソ・ヨンジェ選手と、水泳のパク・テファン選手でした。パク選手が銅メダルでスランプになっている今、人々の期待は彼女に集まります。しかし世界選手権大会の疲れもとれないままでの出場、ちょっとかわいそうだなあとも思います。