特別番組

ボランティアが洗濯も

2014-10-02

話題1   ボランティアが洗濯も
大きな大会にボランティアはつきもの。仁川(インチョン)アジア大会でも1万3500人のボランティアがいろいろなところで活躍しています。そのボランティアのなかでも特に大変だとされるのは、選手村のランドリーセンターでのボランティアです。

ランドリーセンターはインチョンアシアード選手村のなかに3ヶ所あり、これら3ヶ所を訪れる選手は1日3000人以上。洗濯機が各センターに100台ずつ置かれ、彼らのトレーニングウェアやユニフォームなどをボランティア51人と派遣職員らが洗濯しており、きれいになった服が選手の手に渡るまでの過程一切を管理しています。そのうちの1ヶ所、ピチュオンランドリーセンターはボランティアと派遣職員合わせて32人が、5800人の選手の洗濯を担当しています。

ランドリーセンターがオープンしたのは9月5日で、その当時は62人だったボランティアの数が、開幕式が行われた翌日の20日には44人に減っています。それだけハードな仕事だからです。51人という数は、ボランティアの人が知人に声をかけたり、違うボランティアの人たちに来てもらったりして保たれているということです。

洗濯が少しでも遅くなると抗議され、乾燥を2度してほしいなどと要求もいろいろある、それこそ大変な仕事ですが、ランドリーセンターのボランティアの人たちは選手たちから「ありがとう」と挨拶されると、疲れが吹っ飛び、やりがいを感じるといいます。

話題2   韓国人が日本に、日本人は韓国に?
日本で日本代表の監督やコーチなどを務め、インチョンアジア大会で韓国にやってきた韓国人は少なくありません。なかでもバドミントンの朴柱奉(パク・ジュボン)監督はよく知られています。2004年にバドミントンの日本代表監督に就任しました。

日本代表で韓国人の指導者が最も多いのはホッケーです。ホッケー男子代表の姜建旭(カン・ゴンウク)コーチ(2002年釜山アジア大会金メダル、2000年シドニーオリンピック銀メダル)、ホッケー女子代表の柳承辰(ユ・スンジン)監督(1986年ソウルアジア大会、1988ソウルオリンピック、1996年アトランタオリンピック韓国代表)、同じくホッケー女子代表の技術スタッフに朴善美(パク・ソンミ)さん(2010年広州アジア大会と2012ロンドンオリンピック韓国代表)がいます。
さらに、ウェイトリフティングのコーチに金度希(キム・ドヒ)さん(女性、2008年北京オリンピックで金メダルを獲得したチャン・ミラン選手を指導。その後2011年に日本に渡り、去年日本代表のコーチに)、テコンドーに金天九(キム・チョング)コーチらがいます。

日本に帰化した選手もいます。アーチェリー女子の早川漣(はやかわ・れん)選手です。早川選手は全羅北道全州(ジョンジュ)の出身で、父は韓国人、母は日本人です。全北体育高校を経て韓国の実業チームに所属していましたが、大学進学と選手生活を同時にしたいという思いから、大学に進学するために、母親と姉がいる日本に帰化しました。姉の早川浪(なみ)さんもアーチェリーの選手で、ジュニア代表を経て韓国土地公社で選手生活をしていて日本に渡り、先に帰化しています。

早川漣選手は2012年のロンドンオリンピックで銅メダルを獲得、日本のアーチェリーで初めてのメダルに輝きました。彼女なりに悩んだ末の日本への帰化でしたが、一部の韓国人ファンからは中傷を受けることも。でも早川選手は、「代表選手になろうとして帰化したわけではない。選手として目標を成就するため努力するのみ」と淡々と語ります。

残念ながら今大会の韓国代表チームには日本人の監督やスタッフはいませんが、スポーツトレーナーはいます。韓国の柔道代表選手をサポートする田澤裕二(たざわ・ゆうじ)さんです。

田澤さんは大韓柔道会の所属ではなく、今大会の公式のコーチングスタッフでもありませんが、オリンピックやアジア大会など大きなスポーツの催しが行われるときに韓国代表をサポートしている、いわばボランティアだといえます。

田澤さんは2006年、韓国のヨンイン大学に留学してきました。日本体育大学1年在学中に首の骨が折れる重傷を負い選手生活にピリオドを打ち、柔道整復師の専門学校に入った田澤さん。当時日本体育大学で柔道を教えていた先生が、ヨンイン大学の当時の学長で大韓体育会会長だったキム・ジョンヘンさんと親しくしていたことから、田澤さんはヨンイン大学に留学し、2012年には同大学院で博士学位を取得します。そのときから韓国国内の大会に出場する男子柔道選手のトレーナーを務めてきました。

日本で接骨院を運営している田澤さんが、初めて韓国代表の治療を行うことになったのは2012年のロンドンオリンピックからでした。骨折や筋肉破裂など重い負傷は韓国代表の主治医が診ますが、捻挫や筋肉痛などは田澤さんが現場で治療を行っています。
田澤さんは大韓柔道会からの依頼で、今大会のひと月前から韓国入りし、選手村で韓国の柔道代表選手たちの治療を担当しています。

メダル順位

  • 2nd / KOR KOR / 79 / 71 / 84 / 234
  • 1st / CHN CHN / 151 / 108 / 83 / 342
  • 2nd / KOR KOR / 79 / 71 / 84 / 234
  • 3rd / JPN JPN / 47 / 76 / 77 / 200
  • 4th / KAZ KAZ / 28 / 23 / 33 / 84
  • 5th / IRI IRI / 21 / 18 / 18 / 57

総合順位 >

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競技日程

2014-10-04
  • 09:00ソフトテニスmedal
  • 09:30空手medal
  • 10:00卓球medal
  • 18:00閉会式

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