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次期大統領選挙、公認候補決まる

今週のキーワード2017-04-09
次期大統領選挙、公認候補決まる

来月9日の大統領選挙に向けて、主要政党の公認候補が出そろいました。
各政党の大統領候補を見ますと、革新系の最大政党「ともに民主党」は元代表の文在寅(ムン・ジェイン)氏、中道路線の安哲秀(アン・チョルス)氏らが昨年結成した「国民の党」は安哲秀(アン・チョルス)元共同代表、セヌリ党から党名を改めた保守系の「自由韓国党」は洪準杓(ホン・ジュンピョ)慶尚南道知事、セヌリ党から分裂した中道保守系の「正しい政党」は劉承旼(ユ・スンミン)議員、統合進歩党を離党した新主流派によって結成された左派政党の「正義党」は沈相奵(シム・サンジョン)代表が決まりました。 
これで国会に議席を持つ五つの政党の公認候補が確定しました。
これに加えて「ともに民主党」を離党した前非常対策委員会代表の金鍾仁(キム・ジョンイン)氏も立候補を表明しています。
各政党の候補が出そろい、17日から本格的な選挙戦が始まります。
各種の世論調査では、「ともに民主党」の文在寅氏が支持率トップを走っていて、「国民の党」の安哲秀氏があとに続いています。
朴槿恵政権を支えた旧セヌリ党の「自由韓国党」、セヌリ党から離党した議員らで結成した「正しい政党」の保守系候補は、朴槿恵前大統領の不正疑惑のあおりで国民の不信感が根強く、支持率は低迷していて、厳しい状況です。
「自由韓国党」の洪準杓氏は、保守系の連携を目指して「正しい政党」との再合流を呼びかけていますが、「正しい政党」の劉承旼氏は今のところ否定的です。
「正義党」の沈相奵氏は、進歩系支持勢力の結集を訴えていますが、支持率は一ケタ台にとどまっています。
保守系の「自由韓国党」や「正しい政党」の公認候補の支持率はいずれも低迷していることから、次期大統領選挙は文在寅氏と安哲秀氏の事実上の一騎打ちになるとの見方が広がっています。
各種の世論調査では今のところ「ともに民主党」の文在寅氏が支持率トップですが、安哲秀氏は最近、支持率を大きく伸ばし、トップの文在寅氏を脅かしています。
文在寅氏と安哲秀氏の一騎打ちになった場合を想定した最近の世論調査では、安哲秀氏の支持率が文在寅氏を上回ったケースもあります。
安哲秀氏は経済面で財閥改革などを掲げていて、革新寄りですが、アメリカ軍の高高度迎撃ミサイルシステム「THAAD」の韓国配備については「合意を守るべきだ」とするなど、安全保障は保守に近いとされていて、有力な候補がいない保守層や文在寅氏に抵抗感がある革新系の票を取り込むことができれば、勝算は十分にあるとの声もあります。
いずれにしても結果を予断するのは難しい状況です。
「自由韓国党」の洪準杓氏は劣勢を挽回するために「正しい政党」との再合流を呼びかけています。
「正しい政党」の劉承旼氏は今のところ否定的ですが、実現すれば保守系の支持結集につながり、選挙の結果にも影響を及ぼすでしょう。
外交・安保政策で文在寅氏と対立し「ともに民主党」を離党、立候補を表明した前非常対策委員会代表の金鍾仁氏の動きにも注目です。
金鍾仁氏は文在寅氏の当選阻止を掲げ、「さまざまな党派、人物をまとめる調整者として国を安定させる」としていて、今後、どういった党派、人物と連帯するのか、反文在寅勢力の候補一本化は可能なのかにも関心が寄せられています。

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