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次期大統領選、公式選挙運動期間に突入

今週のキーワード2017-04-23
次期大統領選、公式選挙運動期間に突入

来月9日投開票の次期大統領選挙は、17日から公式の運動期間に入りました。
次期大統領選挙はもともと12月に実施されるはずでしたが、朴槿恵前大統領の罷免に伴って5月に前倒しで実施されることになりました。
今回の選挙には主要5党の候補を含む過去最多の15人が立候補しました。
主要5党の候補を見ますと、革新系の最大政党「ともに民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補、中道系の政党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補、保守系の旧与党「自由韓国党」の洪準杓(ホンジュンピョ)候補、旧与党から分かれた「正しい政党」の劉承旼(ユ・スンミン)候補、左派系政党「正義党」の沈相奵(シム・サンジョン)候補です。
保守系の旧与党「自由韓国党」の洪準杓候補、旧与党から分かれた「正しい政党」の劉承旼候補は、朴槿恵前大統領の罷免のあおりで支持率は一ケタ台と低迷しています。
左派系少数党「正義党」の沈相奵候補も支持率は一ケタ台です。
ということもあって、今回の選挙は、革新系の最大政党「ともに民主党」の文在寅候補と、中道系の政党「国民の党」の安哲秀候補の、事実上2人の争いになっています。
文在寅候補は年初から30%台以上の支持率を維持しています。
安哲秀候補の支持率は以前は10%に満たなかったこともありますが、最近になって支持率が急上昇、30%を上回り、文在寅候補を追い上げています。
安哲秀候補の支持率が上昇しているのは、左派色の強い文在寅候補を敬遠する「反文在寅」の保守層の有権者が安哲秀候補支持に回ったためとみられます。
文在寅候補は世論調査で支持率トップを維持していますが、「支持しない」という人もほぼ同数に上っています。
今回の選挙は、北韓が挑発を繰り返す中、安全保障政策が重要な争点として浮上しています。
ということもあって、3週間にわたる選挙戦では、左派色の強い文在寅候補を敬遠する保守層と、30~40%といわれる無党派層の票の行方が勝敗を左右するものとみられます。
選挙の日程を見ますと、25日から30日まで在外公館などの所定の場所で在外投票が行われ、期日前投票は5月4日と5日の2日間、全国の所定の場所で行われます。
選挙運動期間は投票日前日の5月8日までですが、今回はこれまでと違って、投票日の9日にも電子メールや文字メールなどによる選挙運動が可能です。
投票日の9日には午前6時から午後8時まで投票が行われ、即日開票されます。
選挙運動期間中には主要候補5人によるテレビ討論会が5回行われます。
19日にKBSが主管するテレビ討論会が行われましたし、25日にはケーブルテレビJTBC主管のテレビ討論会が予定されています。
また、中央選挙管理委員会は選挙運動期間中、3回にわたって5人の候補によるテレビ討論会を開くことにしています。
23日に政治分野、28日に経済分野、5月2日に社会分野の討論会を開き、討論会のもようは全国に中継されます。

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