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主要閣僚候補3人の人事聴聞会 与野党攻防が激化

ニュース2017-06-07
主要閣僚候補3人の人事聴聞会 与野党攻防が激化

7日は、文在寅(ムン・ジェイン)政権の初代内閣の主要閣僚候補3人に対する人事聴聞会が国会で同時に行われ、野党側は、道徳性に欠けるとして任命に反対し、攻勢を強めています。
人事聴聞会が行われるのは、憲法裁判所長に内定した金二洙(キム・イス) 裁判所長代行(64)、外交部長官に指名された康京和(カン・ギョンファ)前国連事務総長特別補佐官(62)、経済副総理兼企画財政部長官に指名された金東兗(キム・ドンヨン)亜洲大学総長(60)の3人です。
3人のうち、憲法裁判所長に内定した金二洙氏は、聴聞会の後、国会の任命同意を得る必要があり、他2人は聴聞会の審査報告書の採択を経て就任することになります。
文在寅大統領は選挙戦で、実際に住んでいない場所を住所として届け出る偽装転入や兵役逃れ、不動産投機、脱税、論文盗用に関与した人は高官に任用しないという人事原則を掲げていました。聴聞会では候補者の資質や道徳性を検証することになりますが、とりわけ外交部長官に指名された康京和氏について、野党は、偽装転入や脱税の疑いがあり道徳性に欠けるとして任命に強く反対し、与野党間で激しく攻防しています。
一方、2日に聴聞会を終えた公正取引委員会委員長候補の金尚祚(キム・サンジョ)氏についても、野党3党はいずれも反対姿勢を表明していましたが、野党「国民の党」の要請で、7日に予定された報告書採択は9日に見送られました。
2000年に制定された人事聴聞会法は、高位公職者の不正腐敗が問題となり、強大な権力を持つ大統領の人事に対し、これを牽制する目的から導入された制度で、候補者の業務遂行能力と人格的資質を検証するものです。

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