文在寅大統領　公正取引委員長に金尚祚氏任命

文在寅（ムン・ジェイン）大統領が13日、公正取引委員長に金尚祚（キム・サンジョ）氏を任命しました。
国会の人事聴聞報告書が期限となっていた12日までに採択されなかったため、任命を強行したものですが、野党の反発が激しくなっています。
大統領府青瓦台の国民疎通担当の尹永燦（ユン・ヨンチャン）首席秘書官は13日、「新しい政府の新たな一歩をこれ以上遅らせることはできないため、公正取引委員長に金尚祚氏を任命した。国民の目線では、すでに検証に合格した」と発表しました。
また「任命に先立ち、野党の指導部に了解を求めた」と説明しました。
金尚祚氏については、人事聴聞報告書が先月19日に国会に提出されましたが、採択が遅れていたため、文大統領は今月12日までの送付を再度求めていました。
報告書が採択されない場合、大統領は10日以内の範囲で送付期日を定め、報告書の送付を再度要請できます。再要請の期間にも採択されなければ大統領は国務総理などを除き、任命を強行することができます。
しかし、これに対して保守系の野党は、強く反発しています。
最大野党の「自由韓国党」は、「座視できない暴挙」だと強く非難し、「正しい政党」は、「『協力の政治』を掲げていた文大統領が、姿勢を一転させた」と非難しました。
金尚祚氏の任命について強く反対していなかった「国民の党」は、遺憾の意を表明しました。