大統領候補の支持率　安哲秀氏が急上昇

大統領選挙まであと１か月あまりとなっていますが、国民の党の安哲秀（アン・チョルス）氏の支持率が大きく上昇していることがわかりました。
日刊紙「ソウル新聞」とニュースチャンネル「YTN」が世論調査会社「エムブレイン」に依頼して、4日、全国の成人男女1000人あまりを対象に世論調査を行って結果を発表しました。
それによりますと、保守系の「自由韓国党」や「正しい政党」などを含めた政党候補者5人の中では、ともに民主党の文在寅（ムン・ジェイン） 氏の支持率が38%で依然として1位でしたが、安哲秀氏が34.4%と、誤差の範囲内で追い上げているということです。
しかし、文在寅氏と安哲秀氏の2人だけの対決では、安哲秀氏が47％で、文在寅氏の40.8%を上回りました。
一方、経済紙の「毎日経済新聞」と総合編成チャンネルの「MBN」が世論調査会社「リアルメーター」に依頼して、5日、全国の成人男女1000人あまりを対象に行った調査では、立候補を表明している6人の中では、文在寅氏が41.3%で1位、安哲秀氏が34.5%で2位でした。
2人の支持率の差は、リアルメーターが先月27日から31日まで行った調査の16.2ポイントから6.8ポイントに大きく縮まりました。
このように、安哲秀氏の支持率が大きく上がった理由としては、保守層の支持が中道系の安哲秀氏に向けられたことや、ともに民主党の予備選で競った安熙正（アン・ヒジョン）忠清南道（チュンチョンナムド）知事や李在明（イ・ジェミョン）城南（ソンナム）市長の支持が、安哲秀氏にも分散したためとみられます。