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大統領選TV討論会「米国の北韓攻撃にどう対応」

ニュース2017-04-14
大統領選TV討論会「米国の北韓攻撃にどう対応」

大統領選挙に立候補予定している政党候補による初めてのテレビ討論会が昨夜行われ、「アメリカが北韓に軍事的な攻撃を加えれば、大統領としてどう対応するか」という質問に対して、様々な意見が出されました。
中央選挙管理委員会による1回目のテレビ討論会が13日夜SBSで放送され、各党の公認候補5人が記者協会の質問に答えました。
5人は、「挑発が日増しにエスカレートしている北韓に対してアメリカが軍事的な攻撃を加えた場合、大統領としてどう対応するか、優先順位に従って3つずつ答えてください」という最初の質問にそれぞれ答えました。
まず、革新系の最大政党「ともに民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)氏は、「アメリカの大統領に電話をかけ、韓国の同意なしに一方的な先制攻撃を行ってはならないと明確に伝え先制攻撃を見送らせる。続いて韓国軍に非常命令を出し、国家非常態勢に入る。北韓にホットラインをはじめ、あらゆるルートを通じてアメリカの先制打撃の口実を与える挑発を即刻、中止するよう求め、その過程で中国とも協力する」として先制攻撃を防ぐ対応を強調しました。
「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)氏は、「まずアメリカ、中国の首脳と電話で話す。アメリカのウォートン・スクールの同窓のトランプ大統領に、戦争は絶対起こしてはならないと話し、中国の習近平国家主席にも北韓に圧力を加えるよう呼びかける。続いて、北韓に対して即刻、挑発をやめるよう声明を出し、軍事対応体制を徹底、強化する」としました。
セヌリ党から党名を改めた保守系の「自由韓国党」の洪準杓(ホン・ジュンピョ)氏は、「まずアメリカと協議して、先制攻撃が行われないようにすることが第一だ。2番目に、先制打撃が行われた場合は、国家非常態勢を取って戦闘準備に入り、3番目に国土を守るための作戦づくりに直ちに取り掛かる」と述べました。
セヌリ党から分裂した中道保守系の「正しい政党」の劉承旼(ユ・スンミン)氏は、「先制攻撃は、北韓による韓国への攻撃が差し迫った際、韓米間で緊密に調整して行うべきだ。こうした面で、安全保障を重視する大統領が当選されなければならない」としたうえで、「先制攻撃は、韓米間での十分な協議を経て、そして、韓国が軍事的な準備態勢を十分整えてから行われるべきだ」と答えました。
革新系少数政党「正義党」の沈相奵(シム・サンジョン)氏は、「まず大統領特別談話を発表する。いかなる場合においても、韓半島で一方的な軍事行動があってはならない。次に、アメリカの首脳に電話をかけ、さらに国民の安全のため、非常事態に備えた措置を取る。そして、政府を非常体制で運営する」と述べました。

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