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4回目のテレビ討論会 “北韓問題”で激論

ニュース2017-04-26
4回目のテレビ討論会 “北韓問題”で激論

韓国で来月9日に投票が行われる大統領選挙の主要政党から立候補している5人候補者による4回目のテレビ討論会が25日夜行われ、北韓の核問題への責任論やその対応などをめぐり、激論が繰り広げられました。
討論会は、総合編成チャンネル「JTBC」と日刊紙「中央日報」などが主宰したもので、5人の候補が円卓のテーブルで座った状態で2時間50分間進められました。
この中で、支持率トップの革新系の最大政党「ともに民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補は、北韓による核・ミサイル問題で韓半島が危機に直面していることに対し、「過去の李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・クネ)政権が安全保障に無能だったため、北韓が核開発を高度化させた」として、過去9年間、保守政権による政策は失敗だったと批判しました。その上で「いまの韓国の安全保障政策はアメリカに依存しすぎている」と指摘し、韓国主導へと方向を見直していく考えを示しました。
これに対し、保守系第2党「正しい政党」の劉承旼(ユ・スンミン)候補は、「金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の時に北韓に流れた資金で北韓が2006年10月に初の核実験を行った」と反論しました。そして、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」配備を次期政権まで留保させるべきとの立場の文候補に「安全保障問題をどう解決するつもりか」と問いただしました。
支持率2位の中道系「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補は、「南北関係が悪化した責任は、与野党両方にある」と述べ、「そのことに謝罪すべきだ」と指摘しました。そして、北韓の核問題を解決するため、「前の国連事務総長の潘基文(パン・ギムン)氏を特使としてアメリカに派遣し、トランプ大統領と速やかに首脳会談を行いたい」と述べ、アメリカとの強固な同盟関係を前提にしたい考えを示しました。
保守系第1党で旧与党の「自由韓国党」の洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補は、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を「制圧する」と述べて、アメリカ軍の戦術核の韓半島配備を訴えました。
革新系「正義党」の沈相奵(シム・サンジョン)候補は、これまで保守政権が韓半島が安保危機に陥っているとの主張を繰り返し、安全保障問題を政治に利用してきたことを強く批判しました。

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