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保守離脱票の行方 番狂わせ可能か

ニュース2017-05-08
保守離脱票の行方 番狂わせ可能か

9日投開票の大統領選挙で、保守票の動きに関心が寄せられています。
先週実施された世論調査では、革新系の「ともに民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補が支持率40%前後と優位を占めていますが、支持率2位と3位の中道系「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補と保守系「自由韓国党」の洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補は、保守系の票を結集すれば十分勝算があるとしています。
第三政治研究所所長のキム・ジャンスさんは、過去の選挙の得票率を見ると、保守系35%、中道系30%、革新系が35%の支持を集めたが、大統領の罷免という事態と絡んで、保守系35%のうち10%が中道系に移動し、中道系30%のうち20%が革新系に移動したものとみられるとしました。
そのうえで、今回の選挙では中道系支持に移動した保守系の10%が最終的にどの候補に投票するかによって勝敗が分かれるだろうとしました。
中道系に移動した保守系の10%の票が安哲秀候補、または洪準杓候補のいずれかに集中する場合、番狂わせも十分に可能だということです。
ただ、保守票の動きを見ますと、60代以上は洪準杓候補、40~50代は安哲秀候補を支持する傾向があり、地域別には南東部では洪準杓候補、首都圏では安哲秀候補の支持率が高いなど、いずれかの候補に集中する動きはありません。
保守票が両候補に分かれてしまうと、逆転は難しい状況です。
韓国外国語大学教授のイ・ジョンヒさんは、中道系支持に移動した保守票がいずれかの候補に集中するには何らかの契機が必要だが、今のところ特定候補へ集中する動きはないとしました。

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