日米、韓国の次期政権に期待

9日、韓国で大統領選挙が行われいるなか、アメリカ政府は韓国の次期政権について「韓米両国間の協力関係を引き続き深めていくことを期待する」と述べ、日本政府は、「慰安婦合意の着実な実施を求めていく」と強調しました。
アメリカ国務省の東アジア・太平洋担当の報道官は現地時間の8日、韓国の大統領選挙について触れ、「韓国の国民は朴槿恵（パク・クネ）前大統領の弾劾とそれにともなう大統領選挙の過程で、法治や民主主義への変わりない責務を示した。アメリカと韓国はもっとも近い同盟国で、友好国であり、両国のパートナーシップは民主主義と人権、法治という共通の価値にもとづく。アメリカは、韓国を北韓の脅威から防御する約束を果たす」と強調しました。
一方、菅義偉官房長官は9日、定例の会見で、おととし12月の韓日慰安婦合意について触れ、「国際社会からも高く評価された合意を、責任を持って実施していくことが極めて重要だ。韓国側に対し、粘り強く、合意の着実な実施を求めていく方針には変わりはない」として、新しい政権のもとでも合意は履行されるべきだという考えを強調しました。
また「わが国にとって韓国は戦略的利益を共有する最も重要な隣国だ。両国の協力と連携は、北韓問題への対処など地域の平和と安定のために不可欠だ」と語り、両国の協力を進展させていく姿勢を示しました。