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第19代韓国大統領に文在寅氏

ニュース2017-05-10
第19代韓国大統領に文在寅氏

5月9日に投票が行われた第19代大統領選挙は、10日未明3時すぎに開票を終え、革新系最大政党「ともに民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補が40.7%の支持を得て当選し、9年ぶりに革新政権が誕生することになりました。
韓国大統領選挙の投票は9日午後8時に締め切られて開票が始まり、10日未明3時すぎに開票を終えました。
中央選挙管理委員会によりますと、文在寅(ムン・ジェイン)候補は40.7%を得票し、 24.5%を得票した保守系の洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補を16.2 ポイントリードし当選が確定しました。中道系の安哲秀(アン・チョルス)候補は 21.5%でした。
文在寅氏は、どの政党も国会定員の過半数に満たないため、大統領選挙で過半数以上の支持を獲得して国政運営の基盤にしたいとしていましたが、得票率が過半数には満たなかったため、ほかの政党と協力していくことが国政運営のカギになるとみられます。
文在寅氏は、KBSなど韓国メディアから当選が確実視されると報じられた直後の9日夜11時50分ごろ、朴槿恵(パク・グネ)前大統領の罷免をもとめる大規模集会のメイン会場となっていたソウル都心の光化門(クァンファムン)で、国民に挨拶の言葉を発表しました。
文在寅氏は、挨拶の中で「偉大なる国民の偉大なる勝利です。私を支持しなかった方も含めてすべての国民の大統領になります」と述べて、国民の統合に努める考えを強調しました。
文在寅氏はことし64歳、北韓に融和的だった盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で最側近の大統領秘書室長を務め、前回の2012年の大統領選挙では朴槿恵(パク・グネ)前大統領に惨敗しましたが、再挑戦で当選を果たしました。
選挙戦では、罷免された朴槿恵前大統領を厳しく批判し政権交代が必要だと訴えて、腐敗勢力の清算と新しい政治を望む国民から幅広い支持を集めました。
一方、韓国憲政史上初の大統領の弾劾、罷免による今回の大統領選は、国民からの関心が高く、投票率は1997年以降最も高い77%となりました。

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