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韓国新大統領に文在寅氏当選 9年ぶり政権交代

ニュース2017-05-10
韓国新大統領に文在寅氏当選  9年ぶり政権交代

第19代大統領選挙の投票が9日に行われ、即日開票の結果、革新系の最大政党「ともに民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)氏(64)が得票率41%で当選し、9年ぶりに保守陣営から革新陣営へ政権が交代しました。
10日午前5時までの得票率をみますと、
選挙戦が始まって以来、世論調査で支持率1位を守り続けた革新系の最大政党「ともに民主党」の文在寅氏が41%ととなり、「自由韓国党」の洪準杓(ホン・ジュンピョ) 氏の24%に17ポイントの差をつけて、第19代大統領に当選しました。
文在寅氏の得票率は慶尚道を除くすべての地域で1位となり、
中でも国民の党の地盤の南西部、全羅北道で64.8%、光州61.1%、全羅南道59.9%と、60%前後の高い得票率となったほか、有権者の半数近くが集まっているソウルと首都圏では42.3%の得票率でした。
2位の洪準杓氏との得票の差は550万票あまりで、これは1987年に国民の直接投票による大統領選挙の制度が復活して以来、最も多い票差となりました。 
3位は安哲秀(アン・チョルス)氏で得票率は21.4%、そのほかの立候補者の得票率は一ケタ台にとどまりました。
これでともに民主党は、2007年の大統領選挙で前身の大統合民主新党の鄭東泳氏が李明博氏に敗れて以来、9年ぶりに政権交代に成功し、韓国の新しい政権は保守陣営から革新陣営に替わることになりました。
文在寅氏は9日夜、勝利宣言を行い、「きょうが新しい大韓民国の扉を開く日になることを期待します。私を支持しなかった人々にも仕える統合大統領になります」と述べ、保守と革新との対立を和らげ、国の統合を図る姿勢を強調しました。
文在寅氏は、どの政党も国会の議員定数の過半数に満たないため、大統領選挙で過半数以上の支持を獲得して国政運営の基盤にしたいとしていましたが、得票率が過半数には満たなかったため、ほかの政党と協力していくことが国政運営のカギになるとみられます。
文在寅氏は今日午前、選挙管理委員会が当選を最終的に確認した時点で任期5年の新大統領に就任することになり、正午に国会で宣誓を行う予定です。

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