ニュース一覧

トップページ > ニュース一覧

文在寅新大統領 就任式で「国民の融和」を強調

ニュース2017-05-10
文在寅新大統領 就任式で「国民の融和」を強調

文在寅(ムン・ジェイン)新大統領は、10日正午、ソウル汝矣島(ヨイド)の国会議事堂で就任式を行い、「国民の融和に取り組む」姿勢を改めて強調しました。
文在寅新大統領は、国会議事堂前の中央ホールで就任式を略式で行い、宣誓をして内外に大統領に就任したことを知らせ、国民向けにおよそ10分間演説しました。
文大統領は、演説のなかで「今日から私を支持しなかった国民にも仕える全ての国民の大統領になります。今日は真の国民統合が始まった日として歴史に刻まれると思います」と述べて、9日の勝利宣言でも強調した「国民の融和」に取り組む姿勢を改めて示しました。
また、大統領に集中している権力を分散できる措置を講ずることにも意欲を示しました。
具体的には「これから重要な懸案は直接マスコミに話し、時には光化門(クァンファムン)広場で討論会を開く」ことなどをあげて、権威的な大統領文化を精算すると強調しました。
さらに、安全保障問題に関しては、「必要であれば、ワシントン、北京、東京、平壌にも行く」と述べ、北韓の核問題の解決に努める姿勢を示し、米韓同盟の重要性を指摘しました。
その上で、韓国に配備されたアメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」問題について、アメリカだけでなく、配備に反発する中国とも話し合っていくとしたうえで、韓国の自主防衛努力の必要性も強調しました。
一方、文大統領は、就任式に先立ち、10日午前に各党の代表らと相次いで面談しました。与党となった革新系最大政党「ともに民主党」は、国会での議席数が4割ほどしかないため、スムーズな国政運営のために各党に協力を呼びかけたものとみられます。

新着ニュース