文在寅大統領　安倍首相と初の電話会談

文在寅（ムン・ジェイン）大統領は、アメリカのトランプ大統領、中国の習近平国家主席に続いて、就任2日目の11日午後、日本の安倍晋三首相と初めて電話で会談しました。
会談は午後2時半ごろからおよそ25分間行われ、このなかで、安倍首相は、文在寅大統領の就任を祝うとともに、未来志向の関係発展に向けて両国がより一層協力することを要請しました。
これに対して、文在寅大統領は「良い信頼関係を構築するため努力していきたい」と述べました。
また、慰安婦問題をめぐるおととし12月の韓日合意について、安倍首相が「責任ある姿勢で履行することが必要」との認識を示したのに対し、文大統領は、「韓国国民の多くが情緒的に抵抗を感じている」と指摘したうえで、「両国が成熟した協力関係に進むうえで、過去の歴史問題が障害になることがないよう、真摯な姿勢で解決に取り組む必要がある」という認識を強調しました。
また、安倍首相が棚上げ状態になっている韓日中3か国首脳会談の早期開催に期待感を示したのに対し、文大統領は早期の日本訪問を希望する考えを伝えたということです。