金永南氏を韓国に派遣 日米との接触も考慮か
2018-02-05

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北韓が平昌冬季オリンピックに金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長を団長とする高官級代表団を韓国に派遣することが決まりました。
北韓の高官代表団は9~11日まで韓国にとどまる予定で、文在寅大統領と会談する可能性が高く、レセプションなどでアメリカのペンス副大統領や日本の安倍晋三首相と接触する可能性もあり、関心が寄せられています。
当初、事実上のナンバー2とされる崔竜海(チェ・リョンヘ)労働党副委員長を派遣するのではないかとされていましたが、 金永南氏が代表団の団長に決まった背景に関心が寄せられています。
最高人民会議常任委員長は北韓の憲法上の国家首班ということもあり、アメリカからペンス副大統領が韓国を訪れることから格を合わせる意味があったとの指摘もあります。
また、金永南氏は核やミサイル開発とは直接的な関係がなく、アメリカのペンス副大統領との接触を念頭に国連などの制裁リストに入っていない金永南氏を選んだのではないかとする指摘もあります。
ということもあって、北韓が金永南氏を派遣することにしたのは、形式に関係なく何らかの形でアメリカとの接触を実現させる狙いがあると受け止められています。
高麗大学統一外交学部教授の南成旭(ナム・ソンウク)さんは、アメリカのぺンス副大統領や日本の安倍晋三首相と接触するために格を合わせる意味で憲法上の国家首班の金永南氏を派遣することにしたのではないかとしています。
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