金委員長の妹ら韓国入り あす文大統領と会談へ
2018-02-09

ニュース


北韓の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹・金与正(キム・ヨジョン)氏ら北韓の高位級代表団22人を乗せたチャーター機が、9日午後、仁川(インチョン)国際空港に到着しました。
北韓が平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックに合わせて派遣する高位級代表団は、憲法上の国家元首、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長を団長とし、金正恩朝鮮労働党委員長の妹で補佐役を務める金与正朝鮮労働党中央委員会第1副部長、崔輝(チェ・フィ)国家体育指導委員長、李善権(リ・ソングォン)祖国平和統一委員会委員長など22人からなっています。
空路で韓国入りする北韓の高位級代表団を趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官と統一部の千海成(チョン・ヘソン)次官、大統領府青瓦台国家安保室の南官杓(ナム・グァンピョ)第2次長が仁川国際空港で出迎えました。
金日成(キム・イルソン)主席の直系親族の韓国訪問は初めてです。
北韓の代表団を乗せ、平壌から仁川空港入りしたチャーター機の便名は「PRK-615」で、2000年に初めて行なわれた南北首脳会談で採択された「6.15南北共同宣言」を象徴するものと伝えられています。
代表団は、高速鉄道の特別列車で平昌に向かいました。
11日まで韓国に滞在し、開会式に先立って9日午後に江原道で開かれる、各国の首脳や高官が一堂に集まるレセプションに出席します。続いて、9日夜のオリンピック開会式に出席するほか、10日には文在寅(ムン・ジェイン)大統領との昼食会に出席します。
9日に開かれる歓迎レセプションやオリンピック開会式には、アメリカの代表団、北韓の代表団とも出席することになっており、注目されます。
歓迎レセプションにはアメリカのペンス副大統領夫妻と北韓の金永南最高人民会議常任委員長が出席し、午後8時に始まるオリンピック開会式には、金与正氏も出席します。
さらに、開会式には北韓で拘束され帰国後に死亡したアメリカ人大学生・ワームビアさんの父親が出席する予定で、会場には緊張感が漂うものとみられています。
Go Top