
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は9日午後、平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック開会式に出席するため韓国を訪れた安倍晋三首相と首脳会談を行い、慰安婦問題をめぐる韓日合意や核・ミサイル開発を続ける北韓問題について意見交換しました。
安倍首相は9日午後、韓国北東部の襄陽(ヤンヤン)空港から政府専用機で韓国入りしました。安倍首相の韓国訪問は2015年11月以来で、文在寅政権になってから初めてです。
会談はおよそ1時間にわたって行われ、安倍首相は、慰安婦問題に関する2015年末の韓日合意について、韓国側の着実な履行を求めました。
これに対し、文大統領は「歴史を直視しながらも知恵と力を合わせて未来志向の関係を築いていきたい」と述べました。
北韓の核問題については、北韓への圧力路線の堅持し、韓日米3か国の連携を再確認しました。
両首脳はまた、未来志向の韓日関係を目指す認識で一致したほか、韓日中首脳会談の早期開催に向けて協力することで一致しました。
韓日首脳会談は去年9月以来で、韓国政府が韓日合意の新方針を今年1月に公表してから初めてとなります。