
オリンピック男子スケルトンで、韓国のユン・ソンビン(尹誠彬、23)が圧倒的な滑りで金メダルを獲得したことは、今後の韓国のそり競技や冬のスポーツ全般の発展につながるものと評価されています。
韓国は、1948年にスイス・サンモリッツで開かれた冬のオリンピックに初めて出場して以来、70年経ってようやくスケート以外の競技で手に入れたメダルです。
韓国は、これまでの冬のオリンピックで、ショートトラック42個、スピードスケート9個、フィギュアスケート2個の合計53個のメダルを獲得しています。
今回金メダルを取ったユン・ソンビンは、今シーズン、7回にわたって国際ボブスレー・スケルトン連盟(IBSF)主催のワールドカップに出場し、優勝5回、準優勝2回を達成して世界ランキング1位でした。
ユン・ソンビンは、ヨーロッパや北米で開かれた大会でも金メダルを手にしてきましたが、地元で開かれたオリンピックで、自らの実力を存分に発揮しました。
「そり競技の辺境」とされていた韓国は、平昌オリンピックに向けて優秀な人材の育成に力を入れ、短期間で「そり大国」へと成長しました。
ユン・ソンビンのオリンピック金メダル獲得が、今後、韓国の冬のスポーツのさらなる発展につながるか、注目されます。
韓国は、18~19日に、ボブスレー男子2人乗りのウォン・ユンジョン(33)、ソ・ヨンウ(27)が、そりで2つ目のメダルに挑みます。