
韓国政府が、平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック・パラリンピックが開かれる来年2月から3月までの間、韓米合同軍事演習を行わない案を検討しているもようです。
大統領府青瓦台の関係者は23日、連合ニュースとの電話インタビューで、「オリンピック期間中、韓米合同軍事演習を行わない案については、オリンピック開催の成功と北韓との関係を考慮して、かなり前から検討してきたものだ」と明らかにしました。
これは、国連総会で今月14日、採択された平昌冬季オリンピックの期間中の停戦を加盟国に求める決議案を守るためのものとみられます。
同時に、平和的なオリンピックにしたいというメッセージを北韓に伝える意味も含まれています。
大会期間中の停戦に関する決議案は、開催国の韓国が主導し、アメリカ、中国、ロシアを含む150か国余りの加盟国が共同提案したもので、議場の総意により投票なしで採択されました。
韓国とアメリカの間で、合意がなされれば、毎年春に行っている韓米合同軍事演習「キーリゾルブ」や「フォールイーグル」の日程調整が行われる可能性が高くなっています。
大会期間中の韓米合同軍事演習の中断は、韓半島の状況を対話の局面に切り換えられる戦略的手段としても評価されます。
2か月以上挑発を停止している北韓ですが、テロ支援国家への再指定に反発して、いつでも挑発に出る可能性があることから、演習の中断は、韓半島の緊張が高まるのを防ぎ、北韓のオリンピック参加を導く効果もあるということです。