
国連総会に出席するためニューヨークを訪れている文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、現地時間の19日、IOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長と会談し、来年2月に韓国で開かれる平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックの成功に向けて緊密に協力することで一致しました。
この席で、文大統領は、「北韓の挑発で北東アジアの安全に対する不安が高まっているが、平昌オリンピックを成功させれば、安全に対する不安を払拭でき、世界を融和させられる」と述べ、平和なオリンピックになるようIOCの支持と協力を求めました。
そのうえで、文大統領は、韓国政府が各国に対して平昌オリンピック期間中は戦闘を停止するよう呼びかける「休戦決議案」を国連に提出したことに触れ、「多くの国の支持で11月13日に決議案が採択されれば、安全に対する憂慮を払拭でき、北韓が参加すればさらに安全が保障される」と述べ期待感を示しました。
これに対してバッハ会長は、「決議案は多くの国から好評を得ている。
韓国出身の有名選手が、ほかの国の選手たちともに広報活動を繰り広げれば、決議案の採択だけでなくオリンピックの広報にも役立つだろう」と述べ、
前向きな考えを示しました。
また、文大統領は、2020年の東京オリンピック、2022年の北京冬季オリンピックが北東アジアの平和と発展に寄与できるよう日本や中国と緊密に協力していく考えを強調しました。