
2018年2月の平昌冬季オリンピックでは、独立したドーピング検査機関を新たに設置し、検査を行うことになりました。
国際オリンピック委員会は9日、スイスのローザンヌで理事会を開き、反ドーピング体制の強化に向けて、国際競技団体から独立したドーピング検査機関を新たに設置することを決めました。
これまでは国際オリンピック委員会と国際競技団体がドーピング検査を主導しましたが、平昌冬季オリンピックでは、国際競技団体などから完全に独立した新たなドーピング検査機関で検査を行います。
ロイター通信が伝えたところによりますと、2008年の北京オリンピックと2012年のロンドンオリンピックのドーピング検査では100件以上の陽性反応が出ていて、2010年バンクーバーオリンピックと2014年のソチオリンピックについては試料の再検査が進められているということです。
ロシアのドーピング問題で、競技団体や国の検査機関が関与した組織ぐるみの不正が明らかになり、独立した機関による検査の必要性が指摘されていました。