
北韓の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が1日、新年にあたってのあいさつで、2018平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックへの参加について前向きな発言をしたことに対し、平昌冬季オリンピック組織委員会は、この日歓迎の意を示しました。
平昌冬季オリンピック組織委員会の李煕範委員長は、1日に、金正恩委員長の発言について、「組織委をあげて大歓迎する」と述べるとともに、「組織委はすでに北韓の参加に備えて全ての準備を整えてきた。北韓選手団の宿泊や移動にかかわるあらゆるプロセスを用意している」と説明しました。
また、北韓の参加種目については、「IOCでは、基本的に北韓が望めばどの種目でも参加できるとしている。北韓が全ての種目に選手団を派遣することはできないと思うが、フィギュアスケート、ショートトラック、クロスカントリースキー、女子アイスホッケーなどには参加できると見られる」と説明しています。
フィギュアスケートのペアの場合、予選で出場枠を手にした北韓が期限内に出場の意思を示さなかったため、補欠一番手の日本が繰り上げられましたが、北韓の参加も認め、全体出場枠を従来の10チームから11チームに増やす方針だということです。
北韓の参加は、平昌冬季オリンピックが掲げる5大ビジョンの一つの「平和オリンピック」の実現にかかわることもあり、 注目が集っています。