金英哲氏の韓国訪問で南北対話急進展か
2018-02-23

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北韓が、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹である金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長らの派遣に続いて、金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党中央委員会副委員長を団長とする高位級代表団を平昌オリンピックの閉会式に合わせて派遣すると通知してきたことから、南北間の対話が急進展する可能性に注目が集まっています。
大統領府青瓦台の関係者は22日、「北韓の高位代表団が韓国を訪問すると、南北関係の発展と韓半島の平和・和解に向けた議論が行われるのではないかと思う」としたうえで、米朝対話の実現に向けて、北韓代表団に積極的に働きかけていく考えを示しました。
金英哲副委員長を中心とした北韓高位級代表団は、開会式に合わせて派遣された金与正氏の韓国訪問とは性格が異なります。金与正氏は、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の特使として韓国を訪問していて、金委員長の妹であると同時に最側近としての象徴的な意味を持っていました。
一方で、閉会式に合わせて派遣される高位級代表団の金英哲氏は、朝鮮労働党中央委員会副委員長と北韓の対韓国政策を統括する立場の統一戦線部長を兼ねており、南北関係だけでなく、米朝対話についても幅広い議論が可能な人物とされています。
また、南北高官級会談や金与正氏の韓国訪問を通じて南北関係改善に向けた双方の意思を確認していることから、金英哲副委員長の派遣は、今後の具体的な措置について話し合うための派遣との見方も出ています。
平昌オリンピックの閉会式が行われる25日に韓国入りし、さらに2日間韓国に滞在することも、南北の懸案について本格的に議論するためとみられています。
青瓦台の関係者は、「南北関係についてさまざまな議論をすることになるだろう」と話しています。

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