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17日間の熱戦、 夢と挑戦のオリンピック! aod

14年に1度のスポーツの祭典、第30回夏のオリンピックが7月27日、ロンドンでその華やかな幕を開けました。世界204カ国、1万500人あまりの選手団が参加し、26競技、302の金メダルをかけて行われた17日間の熱戦で韓国選手団は金メダル13個、銀メダル8個、銅メダル7個で世界5位という過去最高の記録を成し遂げました。

韓国選手団、最初の金メダルは射撃でした。男子エアピストル10m決勝に出場したジン・ジョンオ選手が2008年の北京オリンピックに続き韓国の射撃史上初めて、オリンピック2回連続金メダル獲得という大記録を成し遂げたのでした。

競泳400mでオリンピック2連覇をねらうパク・テファン選手は7月28日午前に行われた男子自由形400mの予選で3組1位で入りましたが、電光板に現れた文字は1位ではなく '失格'でした。韓国チームは異議申請を唱え、結局国際水泳連盟は判定を覆しパク・テファン選手は決勝に進出して3分 42秒 06を記録し銀メダルをとります。失格の判定から、それが覆されるまでの5時間あまり、そして再び気を取り直してレースに臨み獲得した銀メダルは金メダル以上の価値あるものでした。

大会3日目の7月29日女子アーチェリー団体の決勝で韓国は中国を1点差で破り、見事金メダルを手にしました。1988年のソウルオリンピックで団体戦が導入されて以後、一度もタイトルを逃したことのない韓国選手団はオリンピック7連覇の偉業を成し遂げたのでした。一方、今回の大会では世界各国から新鋭の選手が続々と登場してきました。そしてその陰には韓国人コーチがいました。ロンドンオリンピックのアーチェリー競技に出場した40カ国の中の12カ国の監督が韓国人でした。

今回の大会では判定に関する多くの話題が飛び出してきました。柔道男子 66kg級に出場したチョ・ジュノ選手は準々決勝で日本の海老沼選手とあたり、延長戦の末に審判の全員一致で判定勝ちとなったものの、ビデオ判読の末に審判は一転し海老沼選手の勝利を宣言したのでした。しかしその後、敗者復活戦で勝利したチョ・ジュノ選手は見事銅メダルを手にしました。
この他にもフェンシング女子エペの準決勝、韓国のシン・アラム選手とドイツのハイデマン選手の試合は同点で迎えた最後の1秒、ハイデマン選手が3回の攻撃をする間、時計の秒針は動かず、1秒を残すままでした。そしてそのまま試合は終了、5対6でハイデマンの勝利となりました。韓国チームは抗議の書類まで提出しましたが、判定は覆りませんでした。その他、バドミントンの女子ダブルス1次リーグでは韓国と中国、そしてインドネシアのチームが無気力試合で失格になるという波乱も起きました。

シン・アラム選手が判定が覆らずに準決勝で負けた翌日、韓国のフェンシングチームは、アラム選手の分もがんばるのだという覚悟で、大反撃を始めます。今回のオリンピックで韓国がフェンシングで獲得したメダル数は金メダルが2個、銀メダルが1個、銅メダルが3個の合計6個です。ヨーロッパが本場のフェンシングでこれだけの成績を上げることのできた秘訣をキン・ヨンユル監督は独自の韓国スタイルのフェンシングを開発したことだといいます。

フェンシングと同様に最初は判定で泣いた柔道は、その後もなかなか金メダルが取れませんでした。柔道で今大会最初の金メダルに輝いたのは81kg級のキム・ジェボム選手です。キム・ジェボム選手の左腕と足はすぐに手術が必要なほど深刻な負傷を負っていました。また男子90km級金メダルのソン・デナム選手 は今年34歳、これが現役最後の試合となりました。

金メダルの期待が大きかった選手たちが、次々と苦戦する中、期待に応えた選手がいます。体操跳馬の個人種目で金メダルをとったヤン・ハクソン選手です。 自分の名前のついたオリジナル技「ヤン1」は「3回転1080度前転とび前方伸身宙返り3回ひねり」という超高難度の技です。そして新体操の個人総合で5位に入賞した18歳のソン・ヨンジェ選手はオリンピックという大舞台でのデビューを見事に終え、4年後のブラジル大会が期待されます。

今回のオリンピックは、くしくも2種目で銅メダルをかけた韓日戦が行われました。その一つが男子サッカーの3位決定戦でした。韓国は2対0で日本に勝ち、銅メダルを手にしました。そしてもう一つの韓日戦は女子バレーでした。韓国女子バレーボールは1976年のモントリオールオリンピック以来初めて準決勝への進出を決めました。そして迎えた日本との3位決定戦、結果は0対3の惜敗でした。

ロンドンオリンピックでの韓国最後の13番目の金メダルはテコンドー女子67kg級のファン・ギョンソン選手が手にしました。これは彼女にとってはオリンピック2連覇であり、韓国のお家芸であるテコンドーの自尊心を守った貴重な勝利でした。 17日間の熱戦 の中 を、渾身の力と気力を振り絞り駆け抜けた韓国選手団は、いま希望に満ちてさらに4年後に備えようとしています。

메달 현황
1 USA 46 29 29
2 CHN 38 27 22
3 GBR 25 15 17
4 RUS 24 25 33
5 KOR 13 8 7
5 대한민국 KOR 13 8 7