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ライフスタイル

韓国芸術団 平壌公演こぼれ話

2018-04-04

玄海灘に立つ虹

韓国芸術団 平壌公演こぼれ話
1. イースター航空
今回の北韓行き、韓国の芸術団は仁川から航空便で平壌に向かいました。その時にチャーター便となったのが格安航空会社のイースター航空です。普段ならこういうう場合、大韓航空やアシアナ航空が使われるのになぜと思いました。統一部によりますと

チャーター便選定に向け訪朝経験がある航空会社を対象に移行を打診しました。イースター航空は2015年に金大中元大統領夫妻の訪朝時と、同年に開かれた南北労働者統一サッカー大会の際に北朝鮮行きのチャーター便を飛ばしています。そのためイースター航空の北韓行きチャーター便運航は今回が3回目です。

ただ公演に必要な放送装備など貨物輸送は大韓航空が行いました。業界ではイースター航空が価格競争力で今回のチャーター便の運航を獲得したようだと見ています。

2. 観客の反応
韓国側の公演を見た北韓の人々の反応はどうだったか? 一番気になる部分の一つです。北韓の人々の反応も初日の公演と2回目の北韓の歌手との合同公演では若干違っていたようです。
特に注目を集めたアイドル、レッドベルベットに対して、最初の公演では公演終了後彼女たちはこんな感想を口にしていました。

「息を切らしながら(公演を)するので観客が笑いながら拍手してくれた」
「反応がなくても私たちの歌をお見せするのに最善を尽くそうと思っていたが、観客たちがたくさん反応してくれた」


さらにこの日はキム・ジョンウン委員長も姿を見せて、

「私がレッドベルベットを見に来るか関心が多かったが、もともとは明後日(3日の公演に)来るつもりだったが日程を調整して今日来た」

と話していました。そして3日の公演では北韓の観客の反応は「文化的衝撃」を受けたようだったということです。レッドベルベッドがヒット曲「赤い味」を歌いだすと、最初客席がざわついたといいます。しかしすぐに静かになり、その後は軽快なリズムとメロディにもかかわらず観客席の人々は微動だにせずに観覧していました。正直、戸惑っているという感じだったようです。
「赤い味」という曲についてはそのタイトルからして北韓側が問題にするのではという憂慮もありましたが、この曲は作曲をスウェーデンの人気作曲家がしています。そのためスウェーデンと北韓の友好関係もあり、選曲されたと言われています。
もう一人、特に注目を集めた歌手がカン・サネさんです。カン・サネさんの歌った「ラグヨ」という曲は韓国戦争の際に韓国に避難してきたカンさんのご両親のことを歌った歌で、歌詞にも北韓の地名が登場します。この歌を聴き客席では目頭を熱くしていた人も見られました。カンさんも涙を浮かべながら歌った後で

「今日のこの公演に出演でき本当に感激です。亡くなった両親のことが思い出されます。ラグヨという曲は両親のことを思いながら作った曲で、デビュー曲です」

と説明していました。

3. 韓国でも放映
文化体育観光部は今回の平壌公演の模様を5日午後に録画放映する予定だと発表しています。芸術団は1日に東平壌大劇場で単独公演を行ったのに続き、3日には北韓の歌手、演奏者との合同公演を行いました。当初は3日の合同公演を放送する計画でしたが北韓側の出演者などに変更が生じたため、1日の単独公演を放送する方向で協議中だということです。韓国政府は先月27日、

「公演の模様は南北が共同で番組を制作し録画放送する予定」と発表し、北韓の朝鮮中央テレビが機材を提供し、韓国のMBCが撮影や編集などを担当する

と説明していました。 平壌公演の模様ぜひ見てみたいものです。

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