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ライフスタイル

奇跡の再会

2015-10-14

玄海灘に立つ虹

奇跡の再会
離れ離れになった家族が何十年ぶりに再会したという話、韓国では南北離散家族がその代表的な例ですが、それ以外にもそういう話はあります。韓国の場合、海外に養子に出された人が大きくなり韓国の家族を探しに来るという話をよく耳にします。しかし今日ご紹介するのは、養子にいった外国で奇跡的に再会した姉妹の話です。
アメリカフロリダ州に住む看護士のシン・ボクナムさん46歳は、1991年からご主人とともにフロリダに暮らしており、今年の1月からこの地域のリハビリ専門病院で働き始めました。
するとこの病院に韓国出身の看護士がもう一人いるという話を聞き、シン・ウンスクさん44歳と話をするようになります。話をするうちに、二人はともに幼い頃に韓国からアメリカに養子に来たことが分かりました。そして姓も同じシン氏、いろいろと話をするうちにボクナムさんは、もしかしてウンスクさんが自分の妹ではないかと思い始めます。そしてウンスクさんにDNA検査をしてみないかと持ちかけ、二人は検査をしてみました。
すると今年8月、二人は姉妹だという検査結果がでました。離れ離れになってから 39年ぶりの再会でした。
二人は母親の違う異母兄弟でした。そして二人の父親は酒を飲んでは暴力を振るい、そんな夫に愛想をつかしたウンスクさんの母が二人を連れて家をでます。しかしその後、生活苦から二人は孤児院に預けられ、そこから妹のウンスクさんは5歳だった1976年にアメリカのニューヨーク州に、姉のボクナムさんは1978年にやはりアメリカのバージニア州にそれぞれ海外養子に出されました。
姉のボクナムさんは大きくなるとアメリカに先に養子に出された妹を何とか探そうとしますが、残念ながら手がかりはありませんでした。それが全くの偶然から同じ病院で働くことになり、劇的な再会を果たしたのです。
姉のボクナムさんは
信じられません、とても興奮しています。妹をみつけたなんて。子供もなく、夫とも離婚し一人暮らしをしていましたが、突然、妹とその家族までできたんです。本当にうれしいです。
妹のウンスクさんも
姉さんに本当に感謝しています。私を探そうとしてくれていたこと。そして検査を受けようと言ってくれたことに。今は幸せで一杯です。
39年ぶりの再会を果たしたこの二人の話はフロリダの地元の新聞で紹介され、韓国にまでつたわりました。二人は今では週末ごとに会い、楽しいひと時をすごしているということです。つくづく血は水よりも濃いというのは本当だなと感じた話でした。まさに血が呼び合ったということでしょうか。

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