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ライフスタイル

ソウル市のブランド

2015-11-04

玄海灘に立つ虹

ソウル市のブランド
10月28日にソウル市が新しいソウルのブランド名を発表しました。「I.SEOUL.U」です.IはアルファベットのIの大文字、SEOULはやはり英語でソウル、そしてUはこれもアルファベットの大文字のUだけです。YOUではなくただのUです。
これはソウル市が市民から募集したアイデアの中から最終的に3つの候補に絞り、それをやはり市民の投票で決定したものです。パク・ウォンスンソウル市長は、市民の参加で決定したことに大きな意味があると言っています。
しかし発表と同時に批判の声が相次いでいます。一番大きな批判の声は、意味が良く分からない、英語になっていないというものです。ソウル市はこの意味を
「ソウルを中心に私(I)とあなた(U)が会って、情熱と余裕で一つになるという『共存』の意味を込めた」
と言っていますが、これを見たある外国人は
「アイ・ソウル・ユー? 発音だけ聞いたら『I saw you』(あなたを見た)に聞こえるね」

と言っています。インターネットでは、「ソウルウユ、ソウル牛乳の広告!」「歌手のアイユーの宣伝!」と言った皮肉も見えます。ではなぜソウル市はこれまで使用していた「Hi Seoul」をやめてあえて変更したのでしょうか。変更する理由についてソウル市の関係者は「世界のトレンドが変わりつつあるからだ」と答えています。
「Hi Seoul」は2002年に李明博(イ・ミョンバク)当時ソウル市長が就任した時以来、ずっと使い続けてきたソウルの公式ブランド名称です。ただこれもよく意味が分からないという批判は受けてきたブランドでした。
そして実はソウル市はその間、「Soul of Asia」(アジアの魂)というブランドも製作し使用しようとしましたが、これが2006年に中国で使用許可を得られなかったという背景があります。中華思想の中国ではアジアの中心は中国なので、ソウルがなぜアジアの中心なのかという考えです。
中国人観光客の多い昨今、ソウル市としては新しいブランドが必要だったのです。
ちなみに調べたところ、東京のブランドは「& TOKYO」(アンドトウキョウ)でした。こちらのほうも、東京オリンピックを念頭において最近、製作発表されました。
ほとんど同じ時期に発表された両国のブランドですが、東京都のほうは専門家の手による作品だとか。
専門家の作ったものが良いのか、市民参加で作ったものが良いのか、ソウルとトウキョウの二つのブランド、どちらがより親しまれていくのか今後を注目したいと思います。

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