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ライフスタイル

その1.三星電子 李健熙会長病床1年目(5月13日放送)

2015-12-09

玄海灘に立つ虹

その1.三星電子 李健熙会長病床1年目(5月13日放送)
今週から年末まではこの1年間にマル秘社会面で紹介してきた話題の中から、その後どうなったのか気になる話題や事件を中心に、その後の様子を詳しくご紹介したいと思います。
第1回目の今日は5月13日に放送した三星電子 李健熙会長、そして三星グループのその後の状況です。李会長は残念ながら未だに病床にあります。かつこの1年、李会長の家族は大きな岐路に立ったことがありました。それは李会長が入院している三星ソウル病院が MERSコロナウイルスの感染拡大の病院となってしまい閉鎖されてしまったことでした。その際に、李会長はこの病院の特別室に入院していました。そして今も入院しています。会長を他の患者のように他の病院に移すべきか、あるいは自宅に連れて帰るかという議論もあったようですが、結果的にはそのまま三星ソウル病院に入院しています。長男の 李在鎔副会長が6月23日に行った謝罪の記者会見の挨拶です
「MERSコロナウイルスによりお亡くなりになった方、ご遺族、まだ治療中の患者の皆さん、突然の隔離措置によりご不便を味わっている方々に深くお詫び申し上げます。私の父も1年以上病院に入院しており、患者の皆さんとご家族の皆さんのご苦痛と不安は少しは理解しているつもりです」
そして12月になり韓国は人事異動の季節です。三星グループでも社長団の人事が発表されました。それと同時に 李健熙会長を補佐してきた未来戦略室内の秘書チームが完全になくなりました。李会長の入院が長期化しているのに伴い、三星グループは今年初めから李会長の秘書チームに配属されて5年以上経ったり、業務がなくなったポストは再配置をおこない、徐々に秘書チームの人数を減らしてきました。財界の関係者は
「三星の秘書チームは李会長を補佐するための組織でした。これを無くすということは象徴的な意味があります」
まさに李在鎔副会長の時代が到来したということでしょう。李副会長はこんな発言をしています
「いまはうまくいっていたりうまくできる分野でさらにうまくやらなければならない時代です」
具体的には防衛産業と化学系列会社を売却し、事業を半導体とバイオ産業に集中させようとしています。さらに専用機を売却し、 李副会長も必要な海外出張にはチャーター機を利用し、チャーター機のスケジュールが合わなければ民間旅客機のビジネスクラスも利用します 。 外部行事に随行秘書をつけず1人で行くことも多いといいます。実用主義が 李在鎔副会長のスタイルのようです。そのため来年の仕事始めも、父の李会長は毎年ソウルの新羅ホテルにグループの重役1500人を招き新年の目標などを発表してきましたが、 李在鎔副会長はキフンとスウォンの事業部に赴き、それぞれで仕事初めを行うということです。財界の関係者は
「仕事始めのスタイルでも、父親とは異なる李副会長ならではの実利主義を窺うことができます。三星は今後も、グループ挙げての大規模な行事は最小化し、必要な場に必要な人数だけが集まる形にスタイルを変えていくものとみられます」

と述べています。

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