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2015年社会面、その後は? その2. MERS(6月10日、6月17日、7月29日放送)

2015-12-16

玄海灘に立つ虹

2015年社会面、その後は? その2. MERS(6月10日、6月17日、7月29日放送)
今年起こったいろいろな事件のその後をお伝えしている2015年社会面、その後は。今日はその2回目です。今日の話題、MERS(コロナウイルス)はこの1年間で一番大きな事件でした。そのため、社会面でも6月10日と17日に MERSが流行する理由、そして7月29日には MERS終息宣言と3回にわたってお伝えしました。
そして年末を迎えた今、どうなっているのでしょうか。まず今月2日こんなニュースをお伝えしました。
マーズ=中東呼吸器症候群の危機警報レベルが、最も低い「関心」に引き下げられました。保健福祉部の中央マーズ対策委員会は、韓国でマーズ感染の心配がなくなったとして、1日正午から、マーズの危機警報レベルを、これまでの「注意」から、最も低い「関心」に引き下げました。5月20日に韓国で最初の感染者が発生してからおよそ半年で、マーズ流行以前の水準に戻ったことになります。
そして MERS 流行の原因の一つとなった韓国の病院文化も改善されつつあります。今月初めから全国の病院には、入院患者見舞いに関する勧告文と見舞い文化改善のポスターが貼られてキャンペーンが行われています。勧告文によりますと
入院患者の見舞いに病院にいくことは、原則的にしないことが原則です。見舞いをすることで患者の治療の障害となり、患者も見舞い客も互いに感染の危険性があるという認識を持つことが大切です。
直系家族を除いた人々の病院への見舞いは原則としてしないようにというのが、キャンペーンの原則です。また、直系家族に関しても見舞いの可能な時間を平日は午後6時から8時、週末は午前10時から12時、午後6時から8時と規制し、全国の医療機関で同一に適応することにしました。実際に可能かどうかは疑問だとしても、こういうキャンペーンを始めたこと自体、大きな一歩だと言えます。
さて MERSの流行は終わったものの、じつはまだMERS後遺症に苦しむ患者さんが残っています。35番、74番、165番患者と呼ばれる人々です。74番と165番の患者さんはそれぞれ MERS感染による肺機能の低下、筋肉能力の低下などによりまだ入院中です。
そしてパク・ウォンスンソウル市長が深夜の記者会見で指摘し、大きな注目を浴びた35番患者は今月6日、退院し自宅に戻りました。三星病院の医師で救急病棟で他の患者を診察中に感染した彼は入院から190日目にようやく退院しました。しかし退院はしたものの長い間人工呼吸をしていた影響などから肺機能がそれ以前の40%にしか戻らず、まだ自宅療養の期間が続きそうだと言うことです。
一方、今回の MERS流行により子供たちの冬休みにも影響がでています。
韓国教員団体総連合会によりますと、MERS発生による休校の影響で、全国177の幼稚園、小・中・高校が冬休みを最低でも1,2日以上減らす計画です。冬休みを減らす計画のある学校は主に京畿、ソウル、忠清道の学校です。1,2日減らすという学校が137校で最も多く、1週間以上減らすと答えた学校も13校ありました。
7月末の政府の事実上の終息宣言以後にも、中東からきた90人がMERSが疑われるとして隔離されました。MERSがこの世の中から消え去ったわけではありません。単に、韓国の地からは一時、姿を消しただけです。いつまた入ってくるか分かりません。
そしてMERSで亡くなった38人の方々。そのご冥福を祈ると共に、この手痛い教訓が明日に生かされることを強く願っています。

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