メニューへ 本文へ
Go Top

ライフスタイル

空の安全そして空港

2016-01-13

玄海灘に立つ虹

空の安全そして空港
月曜日の日本のNHKの国際ニュースでこんなニュースが流れました。
韓国の国土交通省は、今月3日に韓国のLCC=格安航空会社の旅客機が、
ドアが完全に閉まっていない状態で飛行していたなどとして、11日から国内の LCCを対象に安全管理が適切になされているか調べる特別点検を始めました。


これは韓国のLCCジンエアーの旅客機が今月3日、乗客乗員169人を乗せてフィリピンのセブからプサンに向けて飛行していたところ、前方のドアが完全に閉まっていない状態だったことが分かり、急きょ引き返した事故を受けてのことでした。またその他にも去年12月に別のLCCで、機内の圧力を調整する機械の不具合で旅客機が急降下するなどのトラブルが起きていました。そのため韓国の国土交通省は11日から来月26日まで、国内にあるLCCの6社を対象に特別点検を行うことにしました。

一方、ジンエアーがセブに引き返した今月3日、仁川空港でも大きな問題が起きました。乗客が集中したため乗客の荷物の処理が追いつかない自体が起きたのです。仁川空港によりますとトラブルは

「開港後最多の17万人の乗客が集まった3日、荷物処理施設に過負荷がかかり、飛行機159便の出発が遅れ、乗客の荷物5200個を飛行機に載せて送ることができないトラブルが発生しました。4日午後6時の便を最後に処理できない荷物をすべて処理しました。」

そして原因については

「旅客と手荷物が朝のピーク時に集中し、処理施設に一部過負荷が生じました。当日のピーク時の手荷物流入物量は時間当たり7500個水準で、空港の設計容量には達していませんでしたがビニールや箱を包装したものなど、非規格の手荷物が普段より急増しました。そのため手荷物の感知・分類装置に誤作動が発生しました 」

と発表しました。仁川空港は旅行用カバンを基準として時間当たり最大1万2600個の処理が可能なように設計されています。仁川空港では来月の旧正月連休にまた多くの利用客が訪れることに備えて次のように言っています

「2月の旧正月連休の手荷物増加に備えて非常待機人力を投入し、航空会社などとも協力を強化していきます」

これに対して航空専門家は今回の事態は予想されたことであり、再発する可能性が高いと指摘しています。仁川空港の利用客はすでに2014年に収容能力(年間4400万人)を超えており、現在、第2旅客ターミナルと駐機場・交通施設などの空港インフラを拡張する第3段階事業を進めています。しかしこの工事が終わるのは2017年12月です。

格安航空会社の相次ぐトラブル、そして仁川空港のトラブル、これについて中央日報は社説でこんな風に指摘しています。

今月3日に起きた手荷物事故が骨身にしみたのは輸出競争力を備えたサービス産業の信頼が一日にして崩れたということもある。サービス輸出は製造業と違い「時間の蓄積」がカギとなる。長年のノウハウと無欠点を証明しなければならないという点で、仁川空港のシステムはおよそ10年間かけて信頼を築いてきたサービス資産だった。
最近は本当に誰もが気軽に海外に出かけていきます。何もしなくても乗客は増加するのです。そこから来る気の緩み、それが今回のトラブルにつながった気がします。大きな事故につながることだけは無いように祈るのみです。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >