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ライフスタイル

高速道路サービスエリアのトイレ

2016-04-13

玄海灘に立つ虹

高速道路サービスエリアのトイレ
先週、こんなニュースがありました。
1日平均140万人が利用する高速道路のサービスエリア。韓国全体で180カ所あるこのサービスエリアのトイレが、今年中に高級ホテルのレベルに改装されることになりました。
韓国道路公社が7日に明らかにしたところによりますと、改装後のトイレのドアは韓屋(韓国式家屋)形態が採用され、利用者が中にいる場合は自動で照明が点灯し、ドアが明るくなって使用中であることがすぐ分かるようになります。
また現在タイルが貼られている床は、水を流す必要のない高級床材に、小便器や洗面台、ハンドドライヤー、おむつ交換台なども全て高級品に変えるということで、まさに高級ホテルとまでは行かなくてもデパートのトイレ水準にはなる気がします。
韓国道路公社の関係者は今回の改装について
2002年のサッカー・ワールドカップ韓日大会の直前に各地でトイレが大々的に改装されたが、それから15年が過ぎて老朽化が進んでいる。また韓国人の意識が高まったことも影響している。改装工事にかかる費用はおよそ500億ウォン(約47億円)を見込んでいるが、各サービスエリアの運営会社と分担して支出する計画です
と話しています。面白かったのはこのニュースのあと新聞の読者欄にトイレと関係したさまざまな投稿があったことです。たとえば、
韓国のトイレ文化は大きく改善された。しかし韓国のトイレが全て清潔になったわけではない。 地方のバスターミナル、市場、地下鉄の駅、小さな建物、さらに観光地や登山道の入り口などに設置されているトイレはどうだろう。今も驚くのは「使用済みの紙はくず入れに。便器に流さないこと」と書いてあり、便器のすぐ横に巨大なごみ箱が置いてあることだ。 韓国のトイレ文化は一見するとそれなりに見えるが、その中身は実はまだまだだ。
このトイレ内のゴミ箱に関しては今回の改装でトイレ個室のゴミ箱はなくし、女子トイレには、便器に捨てられない衛生用品のためのサニタリーボックスが設置されるということです。また、こんな投稿もありました。
男性トイレと女性トイレがすぐ隣にあると、女性がトイレを利用する時は男性トイレの前を通らねばならない。その際、男性が用を足す様子をつい目にしてしまうことがあるため、女性はもちろん恥ずかしいが、男性の側も気まずく感じるのではないか。これは男女のトイレをもう少し離して設置するか、あるいは入口を工夫すれば解決できる問題だ。
この点に関しても今回の改装では、外部デザインは、利用者が色で男女トイレを区別できるように、ポイントとなる色を男子トイレは青、女子トイレは赤にするということです。つまりサービスエリアのトイレの入り口がすべて男子は青色、女子は赤色になるということです。さらにこんな投稿もありました。
韓国にもかつては有料のトイレがあり、今も部外者には使用させないケースもたまにある。そこで地方自治体や韓国観光公社が先頭に立ち、国際的に通じるトイレのマークに「free WC zone」と書かれたステッカーをビルの入り口などに貼ってはどうだろう。
一般のビルのトイレをもっと大々的に公開しようというのですが、こんな反対意見もありました。
2000年、韓国政府は公衆トイレ不足を解消するため、「トイレ24時間開放運動」を展開した。ところが、警察の派出所や地区隊(日本の交番に相当)も開放トイレに指定されたことで、かなり大きな問題が生じている。
これは警察官の方からの投稿でしたが、機密書類も多い警察署にトイレを利用すると言って市民がどんどんやって来るため機密の保持が難しく、トイレットペーパーやハンドソープなどの備品の消耗も早く、警察の予算だけではまかなえないというものでした。
トイレはまさに万国共通、その国の文化水準を表すものだと言えましょう。高速道路のサービスエリアのトイレを改装するといっただけで、これだけ多くの意見が出てくるというのは、それだけトイレに関する関心が高いということでしょう。
先日、久しぶりに東京から帰ってきた娘が言ってました。日本のトイレは便器が暖かくていいけど、少し狭い。その点、韓国のトイレは広いのはいいけど、日本のように「音姫」が無いのが残念だ。トイレ文化の発達は限りないようです。

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