メニューへ 本文へ
Go Top

ライフスタイル

熊本地震:韓国の報道は

2016-04-20

玄海灘に立つ虹

熊本地震:韓国の報道は
韓国最大手のポータルサイトNAVERを中心に今、韓国で熊本地震と関連してどんな記事が報道されているかをご紹介したいと思います。 NAVERのニュース欄には大きく熊本地震とあり、その下にいくつかの小項目ができています。こんな具合です。
「不安な火の帯」「熊本の大地震と被害発生」「憂慮される余震」「日本の大地震、現地の状況」「救助、地震被害、復旧は」「地震による経済への影響は」「韓国政府の対応は」「熊本地震、韓国国内への影響は」「日本旅行への影響は」
この中から目に付く内容をいくつか、ご紹介します。まず朝鮮日報の20日の記事では「日本の被災者、狭い車の中で避難生活-エコノミー症候群で死亡者発生」とあります。私もインターネットでエコノミー症候群という文字を見て、何で地震のニュースで飛行機内でのエコノミー症候群なんていう名前が出てくるのか不思議でしたが、狭い車の中での避難生活はまさに飛行機のエコノミークラスでの長時間の飛行と同じような症状を引き起こすのですね。そして、この記事の中には熊本刑務所が避難場所として人気があり、電気、水も止まらず、食料も確保という内容も含まれています。
19日付けの世界日報では熊本現地からの特派員ルポでこんな内容が報道されています。
「現地の会社に勤める韓国人男性は古くなった家が不安で避難所生活をしていると語る。断水にもかかわらずホテルには空き部屋はなく、余震の中を営業している公衆浴場の前には100mの長い列が」
この報道では「被災者は夜になると比較的安全な熊本市役所1階に設けられら避難所で過ごし、夜が明けると家に戻り地震の被害を片付ける生活を繰り返している」と伝え、ツイッターで営業している風呂屋があると聞いた特派員は熊本から4キロの温泉地域に車で2時間もかかって到着します。大衆浴場の前には長い列ができており、「外でお待ちの方のためにできるだけ早く洗って出てきてください」という放送が、10分おきに流れ、この浴場は普段800円の入浴料を500円にして営業していたと伝えています。
また韓国人特派員の目にはこんな風景も日本らしいと映ったようです
「日本人がよく訪れる神社も大部分が閉じている。大多数の神社は地震の被害で石造などが壊れている。しかし何人かの住民は閉じた神社を訪れ悲しみと不安を癒していた。熊本県にある藤崎八幡宮神社にはこの日も女性が訪れ賽銭を投げ、手を合わせて何かを強く祈っていた。これ以上、地震が起きませんように、地震で破壊された日常が一日も早く戻ってくるようにと祈っているのだろう」
そして人々の書き込みの一番多い記事はこれでした。ハンキョレ新聞の記事で「地震から26分で現われた安倍首相、4日間に9回、直接ブリーピング」という安倍首相の対応を詳しく報道した記事です。この新聞は特に、14日の最初の地震の発生から16日までの安倍首相の動向を時間ごとに詳しく伝えて目を引きました。
また韓国でも直接的な地震の被害がでたというニュースもありました。
「熊本から300キロ離れた釜山にも影響がでました。建物にひびが入り、非常口が開かなくなりました。1500人の学生が不安におびえています。釜山の東義大学の寄宿舎、2階から12階まであちこちに亀裂が生じています。この建物は完成してから1ヶ月しかたっておらず、学生たちは手抜き工事ではないかと指摘しています」
韓国人旅行客も多い九州地方です。旅行関係のニュースも目に付きます。
「業界大手のハナツアーは19日まで九州に向かう旅行パックはすべて取消すことを決めました。しかし20日以後に出発するパックの場合、熊本の状況を見守り決定する計画です。20日以後のパックの取消しが決まれば、100%の返金と共に手数料も取らない計画です」
日本の中でも一番韓国に近い九州での地震は、韓国の人々にとっていろいろな意味で他人事ではなく、関心も大きいようです。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >